近くて遠い

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Nissy side


ドーム初日ということもあり興奮しているのか


10時に目が覚めた


喉の調子も良く


体もいつもより軽いように思えた




「今日は最高の日になる」




そう感じながら会場へと向かった








ー 今日はどうも、ありがとうございました ー




ドーム公演初日、無事終了


すごくすごく楽しかったし


なによりこんなにも多くのお客さんに応援してもらえて


ここまで続けてきて良かったな


そう思えた瞬間だった




『西島さん、お疲れ様でした！


とても素敵な公演で少し泣きそうになっちゃいました』


江藤さんがタオルとお水を渡してくれて


一緒に楽屋へと向かう


西島「ありがとう、江藤さんもお疲れ様


この後少し時間ある？ちょっと話したいことあって」


『今日の改善点や反省点ですよね


私も確認したいことあるのでホテル戻って落ち着いたら部屋に伺いますね』


さすが察しがいい


明日の午前中にある全体ミーティングまでに


どうしても頭を整理したくて


いつもなら一人でメモに書き出すんだけど


江藤さんとは感覚や考え方が似てる気がして


このまとまらない俺の考えを理解してくれるんじゃ無いか


そう思い


今日中にどうしても一緒に話したかったのだ

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