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75 何の神 ページ30

『……私が黒の組織と繋がっている何かの組織の長…?』


Aは自分の予想の斜め上を行く回答に目を点にさせ、口をパクパクとさせていた。
加州は相変わらず鋭い目でコナンを睨みつけ、ほんとありえない。とこぼす。
薬研はお腹に手を当てて転げ周りケラケラと笑っている。


「だって、携帯でジンと話していたから」

『ああ、あの電話は君の知っているジンではなくて私の担当の陣内という政府の人よ。』


コナンは自分の単純な思考回路に恥ずかしくなり、頬を赤くさせた。

一方のAは、刀の名前が組織のコードネームになっているだなんて面白い考えに、笑いを必死に堪えていた。
まぁ、黒の組織も酒の名前だがあちらの方が幾分か素敵で分かりやすい。



「で?どうするの」

『そうね…本来ならここでの記憶を消して元の時代に送るのが妥当だけれど』


ふと目線をコナンに向ければ、彼は自分がこれからどうなるのか不安のようで、冷や汗を流しながらもAを真剣な眼差しで見つめている。

Aも記憶を消したいのは山々だ。けれど、彼の場合真実を知った今日の事を欠落させれば、再び同じ事を繰り返すのではという考えが頭をよぎるのだ。

それに、彼の後についている神が問題だった。
また、この事を政府はいずれ嗅ぎつけ彼を拘束する恐れもある。
本来ならそんな事はしないのだが、それもまた彼の後の神が関わっている。


『暫くここにいて貰いましょう。』

「なんでさ!?」


納得がいかず声を荒らげる加州に驚いてようやく薬研も息を整えながら起き上がった。


『清光も感じてると思うけど、あの結界を破るには相当な上位の神でなくては来れない。しかも、あんなに自然に入ってくるなんて尚更。』

「あの土地神が通したんじゃ…」

『まさか、彼女は我々を隠そうとした。けれど出来なかったのよ。あまりにも大きな力だったから。』

「……確かに、これは無理だな。俺っち達が束になってかかっても赤子の手を捻るようになぎ倒される。」

「でも、ここに残るなんて皆に言ったら、今でも花見を中止されて機嫌悪いのに、さらに機嫌が悪くなるんじゃない?」

『でも、こればかりは不本意だけど政府にも相談しないと…』

「連れてかれるかもよ?」

『その時は全力で阻止するまで』


話についていけないコナンは痺れを切らして話しかけた。


「僕の後の神ってどういう事?」

『君の後には______伊邪那美命がいる』

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あごしわ - コナンって光合成みたいに推理しなきゃ逝っちゃう呪いでもかかってるんじゃないかなって思う時がある。 (2020年1月1日 3時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 式さん» その案名案ですね!!そうします!!暖かいコメントもありがとうございます(´∇`) (2018年8月7日 8時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜 亜琉麻(プロフ) - 上でお願い申し上げます! (2018年8月7日 2時) (レス) id: e742954296 (このIDを非表示/違反報告)
璃奈 - 上でよろしくお願いします。 (2018年8月6日 22時) (レス) id: 9d081775ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 上で、式さんのような感じがいいです。続き楽しみにしてます (2018年8月6日 14時) (レス) id: 01a97476ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/  
作成日時:2018年5月5日 21時

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