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47 捕まった ページ2

『人は当たり前にある影の事なんて、日頃から意識なんてしませんよね?その原理と同じで、我々の存在は空気みたいなものです。』

「は、はぁ…」


目の前で起こっている事に頭が付いていかないのか、目をぱちくりさせている。

そんな中、先程の血がついた布を彼の腕に巻き付けると不思議そうな顔で私を見る。


「なぜ、巻き付けるんですか?」

『こうでもしておかないと、先程まで重症だった人が傷が治るだなんて、この時代の技術では不可能なので。』

「な、なるほど…」


もういいわ。と肩に手を置いている二人に言うと、手を放した。
上村さんを抱えて立たせようとすると、すかさずみっちゃんが間に入り彼の腕を自分の肩に回さして引き上げる。


「どうかしましたかな?」


ふいに後から声をかけられて振り向けば、先程の警部さんが彼を凝視していた。


『流れ弾が当たったようでしたので、応急処置を。』


弾が当たったという事に目の色を変えた彼は、慌てた様子で彼に近寄る。


「今すぐ病院に!」

「いえ、本当に掠っただけなので、そこまで深くなかったですし、彼女の処置も的確だったので大丈夫です。」


頑固として行こうとしない彼に溜息をついて、私に再び振り返る。


「医学の知識がお有りで?」

『ええ、多少は心得ています。』

「それはご協力感謝致します。」


彼がそう言って頭を下げた時、後からひょこっと顔を出したコナンくんが口を開いた。


「ねーねー」

「ああ!!!」

「見つけましたよ!!!」

「何やってるんだよコナン!!」

「……げ」


何やら愉快な声がした方を見れば、コナン君と同じぐらいの年の男女三人組が彼めがけて指を指していた。
額に汗が滲んでいることから、相当走って探していたのだろう。
その後から、口角を上げてゆっくりと歩いてくる女の子もやってきた。

当の本人をチラリと見ると、乾いた笑いを浮かべて三人を見つめていた。


「おめーら…」

「ずるいですよ」

「コナン君だけ事件に顔を突っ込んでるなんて!」

「そーだそーだ!」

「私はやめとけって言ったのよ?」

「……灰原まで」


何してたんだ、なんで邪険にするのか等という質問に格闘している彼に笑いかける。


『お友達と話し終わってから、私と話しましょうか。』


ただそれだけを言って立ち去るはずだった。


「わぁ!綺麗なお姉さん!」

「姉ちゃんもどっかの嬢様か!?」

「もしかして、園子お姉さんの知り合いですか?」


子供たちに捕まるまでは

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あごしわ - コナンって光合成みたいに推理しなきゃ逝っちゃう呪いでもかかってるんじゃないかなって思う時がある。 (2020年1月1日 3時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 式さん» その案名案ですね!!そうします!!暖かいコメントもありがとうございます(´∇`) (2018年8月7日 8時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜 亜琉麻(プロフ) - 上でお願い申し上げます! (2018年8月7日 2時) (レス) id: e742954296 (このIDを非表示/違反報告)
璃奈 - 上でよろしくお願いします。 (2018年8月6日 22時) (レス) id: 9d081775ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 上で、式さんのような感じがいいです。続き楽しみにしてます (2018年8月6日 14時) (レス) id: 01a97476ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/  
作成日時:2018年5月5日 21時

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