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61 準備準備 ページ16

「花見だと聞いたから、三色団子でも作ろうと思ってね。」

「僕は大酒野郎たちのためにおつまみでもね」

『…どうした歌仙……荒れてない?』


私も手伝うと言ったのだが、材料が足りないようでこれから買出しにいく所だったようだ。
けれど、ある分だけでも作らなくちゃいけないからみっちゃんと歌仙と今剣ちゃんは残るようだ。


『なら、私も買出しに付き合うよ。万屋よりも2017年の方が品揃えいいもの。』

「ん?けんど現世じゃながー、2017年じゃき?」

『……現世では物資不足もいい所だし、あれは人工的に作られた食べ物だから私が嫌いなだけなの。』

「…なら、2017年でいいと思う」

「わしも楽しみぜよ!!」


顔を輝かせながら、団子をこねていた手を急いで洗い出すむっちゃんにクスクスと笑っていると、小夜も静かに手を洗っていた。
けれど、その瞳はどことなく楽しげに揺れていた。


「けんど主、わしらの格好はどうする?」


静かに問かけているが、小夜とむっちゃんは目を輝かせて、共に歩きたいと訴えている。
正直、前回のようにならないようにと鈴という形でと思っていたのだが…


『…着替えておいで』


その瞳に負けて、言葉を吐き出せば二人はパタパタと走って行った。
すると、それと入れ替えで清光が顔を覗かせる。


「あーるじ」

『どうしたの?』

「いや、なんか俺がいた集団、もはや烏合の衆になって、トランプ始めちゃうし、走り回るし収集つかないんだけど」

『何そのカオス』

「という訳で、俺も台所仕事手伝うよ。」


そう言って、着物の裾を紐で上げる彼にすかさず話しかける。


『あ、でも私たち買い物行っちゃうよ?』

「え!万屋?」

『………2017年の方の現世』

「ええ!!そんなの俺も行くよ!!」

『ちょっ!清光!』


私の静止の言葉も聞かずに、スタコラと走り出して行ってしまった。
ため息をついていれば、後から二人の笑い声が耳に入る。


「皆、主の事が大好きなんだよ。」

「大目に見たらどうだい?」


二人の言葉に笑顔の肯定を返していると、主ー!!この服どう!?可愛くない!?と遠くから聞こえるもんだから慌てて私も走り出す。

楽しみと裏腹に何も起こらないことを祈る。



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お久しぶりです!作者朧月です!
更新がとても遅くなってしまって申し訳ありません

やっと落ち着いたので更新を再開しますね(^^)

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あごしわ - コナンって光合成みたいに推理しなきゃ逝っちゃう呪いでもかかってるんじゃないかなって思う時がある。 (2020年1月1日 3時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 式さん» その案名案ですね!!そうします!!暖かいコメントもありがとうございます(´∇`) (2018年8月7日 8時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜 亜琉麻(プロフ) - 上でお願い申し上げます! (2018年8月7日 2時) (レス) id: e742954296 (このIDを非表示/違反報告)
璃奈 - 上でよろしくお願いします。 (2018年8月6日 22時) (レス) id: 9d081775ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 上で、式さんのような感じがいいです。続き楽しみにしてます (2018年8月6日 14時) (レス) id: 01a97476ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/  
作成日時:2018年5月5日 21時

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