４ 消息 ページ6
『……なぜこうなった…』
「主君、とりあえず探しましょう」
「我々が付いております」
私の両隣にいる前田と平野が、心配そうな顔をしつつも笑顔を向ける。
『…そうね！二人がいるものね』
事の発端は数十分前……
本丸の門を出るとそこには、木々の隙間から見える道路や車、ビルに電柱……等など本丸にいる皆には新鮮なものが沢山広がっていた。
懐かしい…そう思っていると目を輝かせた鶴丸が声を上げた
「主！早く行こうぜ！！」
『その前に、皆には一言言わせてもらう。』
それを聞くと皆が私の方に振り返り、不思議そうな目で私を見る。
『絶対に私からの離れては駄目だからね？』
勿論です。と答える長谷部と一期と前田と平野。
『特にそこのじじいズ！現世行き要注意人物の三人に入ってるんだから！！ぜっっっったいに大人しくしてて！』
ビシッと指を出して彼らに言えば、はっはっはと高らかに笑う三日月と、唇をとんがらせて明後日の方向を見ている鶴丸。
……これは絶対にどっか行く。絶対に。
『…長谷部、二人の事頼んだわよ』
「お任せ下さい。」
彼に耳打ちすれば、彼は胸に手を当てて嬉しそうに私に答えた。
『じゃあ…行きましょうか』
皆に笑顔を向けると、途端に走り出す鶴丸にそれを追いかける長谷部。
もはや呆れ顔しか出来ずに階段を降りていると、近くにいた三日月が
「して主、この時代は主の生まれた年であろう？」
『ええ、そうだけど』
それがどうしたの？と問えば高らかに笑った
「いや何、ちと気になってな。故に外させて貰うぞ？」
『……へ？』
瞬きをして次に三日月が居たところを見ると、彼は既に跡形もなく消えていた。
『なっ！！！あんのじじい…私が言ったそばから……天下五剣め…』
頭を抱えながら階段を降りていれば、後から一期が私に話しかける。
「主殿、私が追いかけましょう。」
『そうしてくれると助かる…』
「お任せ下さい。」
ニコッと笑えば彼もまた一瞬にして消えて、残るのは私と前田と平野となった。
そういえば、さっき走っていった長谷部たちはどうなったんだ？と心配になり、そばにいる二人に声をかけて一斉に駆け下りる。
だが、そこには既に二人の姿はどこにも無かった。
『……なぜこうなった…』
そして冒頭に戻る。
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朧月(プロフ) - 名無しさん» 当時の私が設定で考えていた事は、この不死ノ少女が続編に行く前は、2017年生まれであっても現在の西暦は伏せていたためそのようにしました。なので、続編では初代がコナンに本当の歳を話して西暦は明らかになっています。 (2018年11月17日 12時) (
レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 年齢不詳なのに生まれた年が2017年の設定なんですね (2018年11月16日 23時) (レス) id: 29bc82e604 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かなみさん» 初めまして！ありがとうございます！！これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ミッテさん» 大好きと言って頂きありがとうございます！そうですね、二人は何でもかんでも組織の人間って考えるのを直すべきですよね笑 (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 初めまして…このお話大好きです続きを楽しみにしてます。誤解が早く速やかに解けますように（笑） (2018年5月2日 15時) (レス) id: 48cf8ea98d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2018年4月15日 23時
