１５ 二日目 ページ17
翌日
『これより、任務に当たる二部隊を発表します。』
大広間で皆が集まり私に注目している中、昨晩作成したその紙を読み上げる。
隣にいる清光は予想通りに不貞腐れていて、頬を膨らませていた。
『まず、第一部隊。隊長へし切長谷部。隊員、鶴丸国永、今剣、大倶利伽羅、燭台切光忠。
次に第二部隊。隊長一期一振。隊員、加州清光、大和守安定、堀川国広、和泉守兼定、平野藤四郎。』
以上。そう言い終えれば、隣の清光は目を輝かせ、選ばれた者達も歓喜の声を上げる。
『この二部隊は政府が指定した時代に渡り、それぞれに調査及び遡行軍の殲滅を命じます。何かあった場合、対処出来ない場合は隊長に渡す私の式神を飛ばしなさい。』
隊長である長谷部と一期は、はっ。と勢いよく返事を返す。
では、任務開始。と伝えれば各隊員は立ち上がり正装に着替えるべく各自の部屋に戻ろうとする。
こういう時に私の生まれた時代はいい。霊感というものがある人しか、正装を纏った皆は見えないのだから。
そんな中、三日月が声を上げた。
「主の護衛はどうするんだ？」
「護衛」という言葉に全員がピクリと反応する。
『……私の護衛は要りません。』
その場にいる全員が私は今日、本丸にいると思ったのか三日月に対して疑問の面差しで見つめる。
「はて、昨日の人間に金銭を返しに行くと聞いたのだが…それにだ、遡行軍と鉢合わせたそうだな？」
『…それはそうだけど。』
首を傾げる三日月。絶対にわざと皆に聞こえるように言っているだろと思いながらも平静を装う。
だが、そんな私とは裏腹に皆はガタッと勢いよく立ち上がる。
「主様！いけませぬ…そのような無防備な…。」
「そうだよ主！非番の誰かを付けるべきだよ！」
一番に声を上げた小狐丸に続いて、清光がい声を上げると一斉に皆が騒ぎ始める。
俺が！僕が！私が！と様々な声が飛び交う。
こうなるのがめんどくさかったから指定しなかったのに…それに、ポアロに行くだけなのだから何も心配はないのでは？と心の中で溜息をつく。
『分かった！なら、三振りだけ連れていきます。』
周りの皆の表情がパァっと明るくなり、呼ばれる三振りを待つ。
『三日月、前田、歌仙。準備が整い次第出かけます。』
呼ばれた三振りは嬉しそうに花弁が舞散った。
この三振りなら、昨日のような遡行軍が来ても対処する事が出来るだろう。
まぁ、色々と不安は伴うが…
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朧月(プロフ) - 名無しさん» 当時の私が設定で考えていた事は、この不死ノ少女が続編に行く前は、2017年生まれであっても現在の西暦は伏せていたためそのようにしました。なので、続編では初代がコナンに本当の歳を話して西暦は明らかになっています。 (2018年11月17日 12時) (
レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 年齢不詳なのに生まれた年が2017年の設定なんですね (2018年11月16日 23時) (レス) id: 29bc82e604 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かなみさん» 初めまして！ありがとうございます！！これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ミッテさん» 大好きと言って頂きありがとうございます！そうですね、二人は何でもかんでも組織の人間って考えるのを直すべきですよね笑 (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 初めまして…このお話大好きです続きを楽しみにしてます。誤解が早く速やかに解けますように（笑） (2018年5月2日 15時) (レス) id: 48cf8ea98d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2018年4月15日 23時
