もう一遍 *繭香様リク ページ10
私が君で君が私の続きです。
もしも本当に鏡花ちゃんが死んでしまったら?という内容です。
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とあるヨコハマの街の一角。
一人の少女が狙撃された。
脳に一発、心臓に一発。
与謝野が駆けつけて来た時にはもう遅く、異能力でも助からない。
即死だったのだ。
死亡したのは、泉鏡花。
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彼女が気が付くと、目の前には男性が立っていた。
嗚呼、またこれか。と鏡花は苦い顔をした。
「やぁ。俺はここの審神者の泊ってもんだ。これからよろしくな、大和守。」
「ああ、よろしく主。」
笑顔で返す大和守だが、心情は大荒れだった。
せっかくあの人に、元の世界へ返してもらったのにこれでは本末転倒ではないか。と。
だが、鏡花は一つの異変に気づいた。
前回よりも嫌にしっくりくるこの体。
何故だろう。と思いつつも、出陣や手合わせ、演練を繰り返す。
やはり、力の制御が楽になった。けれど、相変わらず手加減しないといけない。
それを皆に悟られてもいけない。
政府の実験体になるのがオチだから。
あの人の言葉が頭の中をよぎるから。
夜中にこっそりと、異能力が使えるかどうかも試した。
結果、見事に自分の知っている異能力凡て使えた。
鏡花はゾッとした。
また、私が凡ての異能力を持ってきてしまったのだ。
皆の慌てる顔が目に映るようだ。
そして、鏡花は決心した。
なんとかあの人の元へ行く方法は無いか…と。
「じゃあ、ちょっと政府に顔を出してくるよ。」
「お気をつけて行ってらっしゃいませ。」
翌朝、長谷部が主を見送る姿を目撃した。
当分は帰ってこない。
大和守は、主の部屋に忍び込み、端末から政府へハッキングを試みる。
だが、流石は政府の情報網。
一筋縄ではあの人の情報が出てこない。
それでも鏡花は諦めなかった。
なんとか…なんとか会わないと。
その必死さが彼女を奮い立たせた。
そして、ついにたどり着いた。
達成感と歓喜に震える中、そのデータを必死に脳に焼き付ける。
焼き付けた後は、証拠が残らないように凡てを元通りに戻して、痕跡を消す。
出かける道具を持つと、煎餅を食べていた加州が問いかける。
「どこ行くの?」
「ちょっと万事屋まで。」
ふーん。と興味無さそうな返答を聞くと、大和守は早足で本丸を後にした。
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都花 - 「五人は仲良く手を繋ぐと、眩しい程の光の中へと消えていった」で涙がが出た…この話とても好き…! (2020年8月31日 23時) (レス) id: e0ab5d8073 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 鬼滅とコナンと刀剣のクロスミックスかぁ。面白い (2020年4月28日 8時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ましろさん» リクエストありがとうございます。期待に添えるように頑張ります(^-^) 本編の方も何周もして頂きとっっても嬉しいです!ありがとうございます、更新頑張ります! (2020年1月15日 0時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - リクエスト失礼します。もしもの話で「天国で5人が再会したら」と「りくやが本丸に遊びに来たら」という内容のものをお願いします。 本編の方も何周も読みました。とっても大好きです。いつまでも更新楽しみに待ってます。よろしくお願いします。 (2020年1月12日 10時) (レス) id: 1d5253b3c1 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ベルさん» ありがとうございます!頑張って更新します(`▽´) (2019年12月18日 22時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/
作成日時:2019年4月29日 15時