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間に合わない。
全員がそう思った。けれど、次の瞬間。
大和守は振り下ろされる刀を白刃取りすると、足で遡行軍顎を蹴りあげた。
その顎は木っ端微塵に砕け散り、すかさず遡行軍の胴にも蹴りを入れる鏡花。
その遡行軍は、横へすっ飛び近くにいた遡行軍と絡まりあって地面に倒れ込んだ。
しかも、霧散していく。蹴りだけで仕留めたのだ。
「…おまえ」
驚いてつい、動作が止まってしまう和泉守。
「ボーッとするな、和泉守。」
「お、おう。」
＿＿＿＿＿
＿＿＿
「…本当なの？安定。」
「本当だよ。僕は素手で遡行軍を倒したよ」
「その体術はどうしたの？」
「記憶にあるだけさ。」
あの後、無事に任務を完了したのはいいものの、やはりバグを疑われ主は考え込んでいた。
この事を政府に言って診てもらうべきかどうかを。
逆に、鏡花は困惑していた。
なぜ、素手で倒した程度でバグを疑われるのか。
刀剣男士とは刀で戦い、体術は使わないのか…と。それを知っていれば自分だって安易に体術など使わなかったのにと、冷や汗をかく。
「とにかく、安定は一旦休んで？ね？」
「…うん」
＿＿＿翌朝
「すません、初代様。わざわざ足をお運び頂いて…」
『気にしないで。来ると言ったのは私なのだから。』
主ともう一人別の誰かの声が聞こえた。
玄関の方だろうか？そう鏡花が思っているうちに、徐々に近づいてくる足音。
「安定、いる？」
「…何？」
「貴方に会って貰いたい人がいるんだけれど」
「分かった。」
立ち上がって襖を開けると、そこには結衣が立っており着いてきて。と言う。
素直について行けば客室へと案内された。
中に入れば、片目を前髪で隠した女の人がそこにいた。
『初めまして。貴方が先日顕現された大和守安定ね。私はA。彼女と同じ審神者よ。』
その隣には、自分と瓜二つ…いや
「やあ。僕は大和守安定。この主の刀さ。」
「どうも。」
そっけない結衣の大和守に、彼女は慌てた様子でフォローに入る。
「す、すみません初代様！私の安定、ちょっとぶきっちょで…」
『個体差だもの。気にしないわ。』
初代は笑顔でそういった後、結衣の安定を舐めるように見れば微かに目を見開いた。
隣の安定も同じような反応を示す。
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都花 - ｢五人は仲良く手を繋ぐと、眩しい程の光の中へと消えていった｣で涙がが出た…この話とても好き…！ (2020年8月31日 23時) (
レス) id: e0ab5d8073 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 鬼滅とコナンと刀剣のクロスミックスかぁ。面白い (2020年4月28日 8時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ましろさん» リクエストありがとうございます。期待に添えるように頑張ります(^-^) 本編の方も何周もして頂きとっっても嬉しいです！ありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年1月15日 0時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - リクエスト失礼します。もしもの話で「天国で５人が再会したら」と「りくやが本丸に遊びに来たら」という内容のものをお願いします。 本編の方も何周も読みました。とっても大好きです。いつまでも更新楽しみに待ってます。よろしくお願いします。 (2020年1月12日 10時) (レス) id: 1d5253b3c1 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ベルさん» ありがとうございます！頑張って更新します(｀▽´) (2019年12月18日 22時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2019年4月29日 15時
