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『ははっ……ははははっ』


目尻に溜まっていた涙をAは拭うと、その姿を見た三人は安心したように、呆れたように笑った。
そんな三人を見て、Aも微笑み返したが、目線は足首へと下がる。
足首にあったはずの鎖はすでに消え、いつの間にか暗闇さえも無くなっていた。


『私、このまま三人と一緒に行っていいのかな?』


ぎゅっと胸元を掴んだAの顔がぐしゃりと歪む。


「だったら、私も同罪だよ!ゲートを開いたのは私だし」


二ッと笑った夏樹が、「私が天国行きなんだからAも天国行きなの!」と腕を組んで荒く鼻息を出した。
夏樹の言葉に、舞と凛がうんうんと力強く頷く姿を見て、Aはポカンと口を開いた。


『……あ、いやでも、そうなると陸也も天国行き…?』


あんな真っ黒黒だった彼が天国いけるなら、世の中の犯罪者は殆ど天国に行ってるんじゃ?と困惑をしていると、後ろから声がかかる。


「まー、俺もびっくりしたよねぇ。まさか天国行きとは」

『り、陸也!?』


Aが勢いよく振り返れば、頬を掻きながら困ったような笑顔を浮かべる陸也が立っていた。


『…顔が変わってる』

「失敬な!これが元々の顔だよ!!」


そうだっけ?と四人がボケをかますものだから、陸也は言葉を無くした。


「…コホン。なんか、世界が勝手に俺とお前を対にしたから、無罪放免だとさ」

『なんて勝手な世界』


二人が再び笑顔で話し合っている姿を見た、残りの三人は本当によかったと胸をなでおろした。
そして、夏樹が勢いよく二人に飛びついた。


「さあさあ!色々な話は向こう行ってから沢山話そ!」

「まあ、ずっと見てたんだけどね」

「でも、五人でまた集まって話せるんだから嬉しいよね!」


三人はそう言って、Aと陸也を引っ張っていく。
二人は、顔を見合わせて子供みたいな笑顔を浮かべる。


「二人とも、長い間お疲れ様!!」


三人が声を合わせて言った言葉に、二人は嬉しそうに笑いながら涙を流した。


「これからはずっと一緒だよ」

『うん、色んな話したいなぁ』

「俺も」


五人は仲良く手を繋ぐと、眩しい程の光の中へと消えていった。

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都花 - 「五人は仲良く手を繋ぐと、眩しい程の光の中へと消えていった」で涙がが出た…この話とても好き…! (2020年8月31日 23時) (レス) id: e0ab5d8073 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 鬼滅とコナンと刀剣のクロスミックスかぁ。面白い (2020年4月28日 8時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ましろさん» リクエストありがとうございます。期待に添えるように頑張ります(^-^) 本編の方も何周もして頂きとっっても嬉しいです!ありがとうございます、更新頑張ります! (2020年1月15日 0時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - リクエスト失礼します。もしもの話で「天国で5人が再会したら」と「りくやが本丸に遊びに来たら」という内容のものをお願いします。 本編の方も何周も読みました。とっても大好きです。いつまでも更新楽しみに待ってます。よろしくお願いします。 (2020年1月12日 10時) (レス) id: 1d5253b3c1 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ベルさん» ありがとうございます!頑張って更新します(`▽´) (2019年12月18日 22時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/  
作成日時:2019年4月29日 15時

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