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一方、本丸では主が消えたと大騒ぎになっていた。
「た、大将が！！！」
「ど、どうすれば」
「い、一兄ぃぃいい！」
「三日月殿は何処に！？」
厚、五虎退、乱、鳴狐(の狐)が順に叫び、絶句して現実を受けられない者、兄を呼びに行く者、神力が上の者を呼びに行く者など、混乱に陥った。
その騒ぎに、次々と刀剣男士たちが集まり始める。
腕を引かれて連れてこられた、三日月と加州は短刀たちからの話と、その場に漂う主と四振りの気配に呆然と眺めた。
そして、加州が我に返ると皆に指示を出す。
「身軽な奴は手分けして各時代に主達がいないか調査。神力が強い奴は本丸に結界貼って。残りの奴は本丸周辺を厳重警備。俺とこんのすけは政府に通信してみるから」
加州の冷静な声に、一同が冷静さを取り戻すと頷き、それぞれの役目を果たすため散り散りに走っていく。
「政府への連絡は俺が受け持とう。政府には何かと顔が効く」
声の方へ振り向けば、こんのすけを片手で持ち上げ、真剣な眼差しで加州を見つめる山姥切長義がいた。
「ああ、頼んだ」
頷く長義は、踵を返すと早足で審神者の部屋へと向かった。
皆が落ち着き、行動に移したのにはいくつか理由があった。
まず、自分たちが姿を留めていること。それが示すことはただ一つ、主が無事だということ。消えはしたが「生きている」それは確信できる。
一番神経を尖らせなければならないこと、それは時間遡行軍の襲撃である。
審神者不在、しかも行方不明となればこの様な好機を逃すはずが無いのだ。
加州は審神者が消えた事に遡行軍が関わっているのではないかと疑っていた。
陸ならばやりかねないやり方だとも思っている。
ふと、加州は天照大神が何か知っているのでは無いかと思いつく。
しかし、彼女は非常にマイペースである。その上、主以外の者が呼び出せるのかすら知らない。
結局、思いついたものの速攻で没になった。
他に探る手は無いかと、警備しつつも思案する加州。
そんな中、本丸から不機嫌な様子の長義がズンズンと門へと歩いていくではないか。
何事かと聞こうと口を開いたが、声が出るよりも早く門が開いた。
「出迎えありがとうございます。山姥切長義様」
「こういう時だけ対応が早い政府は嫌いだよ」
綺麗な着物に身を包んだ、スラッと背の高い女がそこに立っていた。
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都花 - ｢五人は仲良く手を繋ぐと、眩しい程の光の中へと消えていった｣で涙がが出た…この話とても好き…！ (2020年8月31日 23時) (
レス) id: e0ab5d8073 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 鬼滅とコナンと刀剣のクロスミックスかぁ。面白い (2020年4月28日 8時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ましろさん» リクエストありがとうございます。期待に添えるように頑張ります(^-^) 本編の方も何周もして頂きとっっても嬉しいです！ありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年1月15日 0時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - リクエスト失礼します。もしもの話で「天国で５人が再会したら」と「りくやが本丸に遊びに来たら」という内容のものをお願いします。 本編の方も何周も読みました。とっても大好きです。いつまでも更新楽しみに待ってます。よろしくお願いします。 (2020年1月12日 10時) (レス) id: 1d5253b3c1 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ベルさん» ありがとうございます！頑張って更新します(｀▽´) (2019年12月18日 22時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2019年4月29日 15時
