不死ノ少女 外伝 【名探偵コナン×刀剣乱舞】

初めまして世界 ページ18

刀剣乱舞×鬼滅の刃の内容になります！
(長編になる予感…)
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ゴロゴロ…

その日、本丸の天気はさほど良くなかった。
今にも降り出しそうな雲行きに加え、分厚い雲からはピカピカと雷の光が垣間見えた。


「今日の主、やけに張り切ってるな」

「そうだな…」


縁側に座る、鶴丸と三日月は物珍しそうに空を眺めながら語り合う。
そもそも、今にも雨が降り出しそうな雲行きに、雷が加わった天気など、審神者の霊力を普段以上に消耗する。
だが、初代である彼女ならば至難する程の事ではない。

本丸にいる刀剣男士たちは、気には留めたが最終的には「何か考えがあってこその天気だろう」との結論に至る。

現在彼女は、源氏兄弟と共に万事屋へ買い出しに出ている。
帰ってくれば自ずと理由も分かるだろう。
皆がそう思っていた。

しかし、この時すでに初代であるAが、とある事件に巻き込まれるなど、誰一人思ってもいなかった。

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ふと、門が開く気配がした。
主が帰ってきたと嬉しそうに駆け出す短刀。
彼らに続いて、数振も向かい出す。


「主様！」

『皆、ただいま。わざわざ出迎えてくれたの？』


彼女は嬉しそうに一振一振の頭を撫でる。
両脇にいる源氏兄弟も微笑ましい光景に、柔らかい笑みを浮かべた。


「…主」


Aが顔を上げるとそこには、フードが外れた山姥切が佇んでいた。


『ただいま。数刻離れちゃったけど、変わりは無かった？』


笑顔で言う彼女に、源氏兄弟以外の刀剣男士たちがどよめいた。
その反応に三人は頭を傾げる。


「この天気、主の仕業ではないのか？」

『…え？』


顔を上げれば、どんよりとした雲行きに雷の光が垣間見えた。
それを見た彼女は、目を丸くする。


『…なに、これ…』


彼女が呟いた刹那、ピカッと眩しい程に光ったと思うと、雷は彼女をめがけて落ちてくる。


「っ！主！！」


源氏兄弟が背に隠し、その場にいた山姥切と薬研が咄嗟に走り出す。

痛みを覚悟して目を瞑ったAだが、何も起こらない事にゆっくりと目を開けた。

そして、飛び込んできた情景に声を失った。

先程まで、辺りはまだ明るかった。
それにも関わらず現在は夜。それに加えて、どうやら森の中のようで明かりもほとんど無い。強いていえば木々から覗く月明かりがほのかに辺りを照らしている。


『…どこ、ここ…』

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