175 別れの時 ページ46
そして、この時代の記憶消去を行わねばならないのだが、問題はコナンの伊邪那美命だ。
どうしたものか。と首を捻っていると
「大国主って…男なんじゃ…」
「馬鹿者。我は神。女になろうが男になろうが我の思うままだ。何を勘違いしている。」
「な、なるほど…」
人間とは違い、簡単に性別を変えられる神に驚くのは無理もない。
少々ご立腹の大国主と目が合ったA。
「そうだ、お主らが戦っている間、たまたま伊邪那美命殿に会う機会が出来てな、ついでに聞いてやった。」
『な、何を…』
「記憶消去の事だ！馬鹿たれ。」
その言葉にAは目を輝かせた。
今回、天照大神が降臨してくれなかったため、どうしようと本気で悩んでいた所だったのだ。
「妾の管轄は黄泉のみ。よって、現世で好きにすれば良い。…そこまで妾に聞かんでよろしい。だそうだ。」
『なんたる返答…』
予想の斜め行く答えに、Aはたじろいだ。
まさか、加護はしてるけどそれ以上の干渉は全くしてないから、妾は居ないも同義だよん。
なんて返答など誰が考えつくか。
だが、それはAにとって好都合。
ありがたいの一言に尽きる。
『清光。』
Aが名を呼べば、一瞬で目の前に現れる彼。
音無しでも彼女の声に気づくという事は、戦いも終わったのだろう。
「呼ん…だ……って！何その傷！！！」
加州の叫びに、Aはげっと声を漏らす。
傷は塞いだが、服にこびり付いた血痕まではごまかせない。
『あ、はははははは…は………ごめんなさい』
「だから何か合ったら呼べって言ったじゃん！！！第一、護衛が一振も居ないことも可笑しいんだからね！！！」
『ごめんて。説教なら帰ってから聞くから…』
両手を合わせて謝罪するAに、加州はため息をついて、呼んだ理由はなに？と問う。
『この時代にいる小烏丸を回収して、本丸に帰ってくれないかな。』
「了解。主は？」
『この時代の記憶消去が済んだら帰るよ。』
瞬時に、伊邪那美命の解決方法を見つけた事を悟った加州は、優しく微笑んで頷いた。
軽く頭を下げると、一瞬で消えていった。
『…さて。本当にお別れね、コナン君。』
「僕、Aさんの事忘れちゃうの…？」
『そうよ。本来なら私はこの時代の人間じゃないもの。逆に、私の存在を知っていることが異端なのよ？』
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Aqours?(プロフ) - 素晴しい小説を有難う御座います。本当にストーリーの構成やキャラクターの発言において全て読みやすいうえに解釈一致でした…改めて素晴しい作品を有難う御座いました。 (2023年5月1日 3時) (
レス) id: f32673621d (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいましたw素晴らしい小説を作っていただきありがとうございます！！！！ (2022年12月20日 12時) (レス) @page48 id: 3ad15612f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪モチ(プロフ) - 1話から一気読みして来ました！ホントに面白くて時間をいつの間にか忘れるほどでした(笑)このような素晴らしい小説を作っていただき読まさていただきありがとうございます。完結おめでとうとございます！お疲れさまでした!! (2021年12月1日 19時) (レス) @page48 id: 920125ce92 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんは☆初めましてm(_ _)m刀剣乱舞アニメやゲーム大好きでコナンとのコラボ短編を含め全て読ませて頂きました（＾ν＾）ただ全体的に所々ではありますが誤字脱字が御座いましたので^^;御報告させて頂きますね。それではこれからも応援しております( ´ ▽ ` ) (2020年2月22日 19時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 雪羅さん» 雪羅さんお久しぶりです！いつも暖かいコメントありがとうございます。中々更新できませんが、これからもよろしくお願いします。更新頑張ります(^-^) (2019年8月21日 20時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2018年9月29日 22時
