166 救出 ページ37
『君が現れたと報告があったのはつい最近。それに、何らかの罠を張り巡らせていたから、直ぐに出向くには我々も周到な準備が…』
言っている途中で、ある事に気が付いたA。
その切羽詰まった顔を見て、陸也はニッコリと微笑んだ。
『……まさか、君の目的は…………私？』
「ご名答。」
さすがだね。と言いながら称賛の拍手を彼女へ送る。
Aはその姿を見てヒュッと喉が冷えた。
「そう。周到な準備。お前ならその為に一度ここへ下見に来るはず。」
『あえて奥の手をチラつかせて私をおびき寄せたのね。』
「そうそう。という訳で今回は俺の勝ちだな？」
Aは手元の札に、念を送り呪を唱えるがいつもの様に札からの反応がみられない。
焦りを見せる彼女に、陸也は追い打ちをかける。
「そうやって焦って早まる所は何も変わらないな。ここは亜空間。つまりだ、ここの絶対は
余りの事実に、彼女は後ろへ下がる事を忘れた。
その隙に彼は一瞬で間合いを詰め、彼女の肩に手を置いた。
そして、耳元に口を近づけた。
「だから、俺に大人しく殺されてくれA」
はっと我に返った頃には、肩に置かれた手の周りに電気が漂っていた。
だめだ、間に合わない。そう思った刹那、誰かに後ろへ引っ張られるA
自然と陸也の手が離れると、彼女は一瞬で姿を消した…否、元の世界へ還ったのだ。
「なんでまぁこう邪魔が入るかね」
頭をわしゃわしゃと掻きながら、亜空間の向こうを睨みつける。
「Aは常に神の加護の元ってか…」
自分で言った言葉に、彼は苦虫を噛み潰したような顔を浮かべた。
心底気に入らないと言いたげな瞳で。
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
Aが尻餅を着き、目を開けるとそこはもう展示会場だった。
周りを大勢の人が行き来をし、座り込んでいる彼女を気にしながら通り過ぎて行く。
『戻った…？』
突然の事で惚けていると
「Aさん大丈夫？」
隣には頭に銀の鳥を乗せたコナンが立っていた。その鳥と目が合うと、Aは先程起こったことを理解した様子だった。
「どうしたの？こんな所に座り込んで。」
気分でも悪いの？と聞くコナン。
その質問に頭を振ると、彼はホッとした様に胸をなでおろす。
すると、Aは立ち上がり辺りを見回した。
防犯カメラ、スプリンクラーの位置を確認したのだ。
呪だけを唱えて念を飛ばす。
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Aqours?(プロフ) - 素晴しい小説を有難う御座います。本当にストーリーの構成やキャラクターの発言において全て読みやすいうえに解釈一致でした…改めて素晴しい作品を有難う御座いました。 (2023年5月1日 3時) (
レス) id: f32673621d (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいましたw素晴らしい小説を作っていただきありがとうございます！！！！ (2022年12月20日 12時) (レス) @page48 id: 3ad15612f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪モチ(プロフ) - 1話から一気読みして来ました！ホントに面白くて時間をいつの間にか忘れるほどでした(笑)このような素晴らしい小説を作っていただき読まさていただきありがとうございます。完結おめでとうとございます！お疲れさまでした!! (2021年12月1日 19時) (レス) @page48 id: 920125ce92 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんは☆初めましてm(_ _)m刀剣乱舞アニメやゲーム大好きでコナンとのコラボ短編を含め全て読ませて頂きました（＾ν＾）ただ全体的に所々ではありますが誤字脱字が御座いましたので^^;御報告させて頂きますね。それではこれからも応援しております( ´ ▽ ` ) (2020年2月22日 19時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 雪羅さん» 雪羅さんお久しぶりです！いつも暖かいコメントありがとうございます。中々更新できませんが、これからもよろしくお願いします。更新頑張ります(^-^) (2019年8月21日 20時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2018年9月29日 22時
