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149 口論 ページ20

「審神者様。政府の方から連絡が入っています。」


こんのすけが淡々と告げる姿に、Aは目を細めながらも繋げるよう指示する。

次の瞬間、画面には複数人の顔が映る。
どの人も不服そうな目を向けている。


「初代様、いきなりの通信をお許し下さい。ですが、貴方様に語らねばいけない事がありましたので。」

『…そう。何かしら。』


彼らが言いたい事はコナンのことだと思った彼女は、間一髪であったと冷や汗をかいた。


「例の少年、引渡して頂きたい。」

『ほぅ。貴方達は伊邪那美の怒りを受けたいみたいね?』


笑顔で言う初代に、画面に映る誰もが溜息をこぼし、口角を上げる。


「貴方様が言った戯言など、虚言であったと結論が出ましてね。あの少年は十七の高校生ではありませんか。ならば何も問題はない。」

「むしろ、あの伊邪那美がその歳まで憑いている方が驚きました。」

「ならば、尚更こちら側へ引き込むべきでしょう。」

「さあ。あの少年をこちらへ」


彼女にとっては、彼らの言葉こそ戯言に過ぎなかった。

彼を引き込めば貴方より優秀な人材を育成できる。
貴方よりもあの少年の方がその座に座るのに相応しい。
なんて言葉が聞こえてきそうだ。

口角を上げ、醜いその顔を見つめると初代はクスクスと笑い始めた。

その姿に彼らは困惑する。


『あの子を?…笑止。かの子はかの神によって元の時代へ送り届けられた。今更この現世へ連れてきてどうするつもりか。』

「あの時代よりも我々のいるこの現世にきてこそ、あの少年の本来の力を引き出せるのです。」

『成程。ならば、あの少年があの時代において最重要人物である事を知っての発言だと私は捉えよう。その上で貴方達に聞くが…意図的に歴史を変えるつもりか?』

「…そうとは申しておりません。」


歴史を変える。そう捉えた初代は、信じられないような圧をかけ、画面の向こうの彼らを睨みつける。


『ならば何か。』

「それは…」


彼女の威厳に怯み、言葉が詰まる彼らに彼女が追い打ちをかける。


『彼の人生に審神者という言葉は一つも存在しない。一般人を巻き込むなど以ての外。これ以降またこの話を持ち出すのは禁止とする。もう一度考えを改めなさい。』


そう言うと初代は一方的に通信を切断し、大きな溜息をついた。

そして、何かを考えた後式神をかの神へと飛ばした。
コナンを見張るように…と。

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Aqours?(プロフ) - 素晴しい小説を有難う御座います。本当にストーリーの構成やキャラクターの発言において全て読みやすいうえに解釈一致でした…改めて素晴しい作品を有難う御座いました。 (5月1日 3時) (レス) id: f32673621d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいましたw素晴らしい小説を作っていただきありがとうございます!!!! (2022年12月20日 12時) (レス) @page48 id: 3ad15612f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪モチ(プロフ) - 1話から一気読みして来ました!ホントに面白くて時間をいつの間にか忘れるほどでした(笑)このような素晴らしい小説を作っていただき読まさていただきありがとうございます。完結おめでとうとございます!お疲れさまでした!! (2021年12月1日 19時) (レス) @page48 id: 920125ce92 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんは☆初めましてm(_ _)m刀剣乱舞アニメやゲーム大好きでコナンとのコラボ短編を含め全て読ませて頂きました(^ν^)ただ全体的に所々ではありますが誤字脱字が御座いましたので^^;御報告させて頂きますね。それではこれからも応援しております( ´ ▽ ` ) (2020年2月22日 19時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 雪羅さん» 雪羅さんお久しぶりです!いつも暖かいコメントありがとうございます。中々更新できませんが、これからもよろしくお願いします。更新頑張ります(^-^) (2019年8月21日 20時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/  
作成日時:2018年9月29日 22時

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