【刀剣乱舞×名探偵コナン】不死ノ少女 完結編

132 解決 ページ3

陣と相談した結果、やはり天照を経由して頼むのが一番の解決策だろうとの事だった。

その天照との接触の件だが、その場で調べた結果どの文献にも特定の神と会話をする方法はどこにも記載されていないそうだ。
そうなると、向こうからの接触を待つことになるが...

それは果てしなく時間がかかるだろう。

伊邪那美とも上手くいき記憶消去が実行できるようになったとする。

だが、全て話したコナン君から今更記憶を消したほうが良いのだろうか？
あの子は賢い。
私が他言無用と言えばだれにも言わないと思うが...いや。

何処で誰が審神者の情報を狙っているか分からない。
2017年だとしても、いつの時代からスパイや使者がやってくる危険性もあり得る。

それを考慮すれば私の過去の話や審神者の話を知っているせいで危険な目にあうのは彼だ。
未来から来たものなら、その人の脳内をスキャンして何を知っているかあらかたの事を見ることが出来るだろうし、自白剤なんて飲まされたらそれこそ終わりだ。

やはり彼の記憶を戻したほうが良いだろう。
けれど、急がなくてもいいのか。

遅くてもこの任務が完了し、2017年での私がいた記憶をその時代から消去するときでも大丈夫だ。
となると、まだ時間はある。その間に彼女からうまい具合に接触があればいいのだが。

だが、政府から欺ける時間は限られている。
いざとなれば彼に誰にも言わぬよう言いつけて、現世へ返そう。

その時に監視役として一振りつけさせればいいだろう。


『...とりあえず、荒っぽいけど今後の方針は決まった。後は...』


机の上の審神者育成校の出席願いと、私が絞った違法運営本丸の詳しい調査内容。
その他諸々重なっておいてあるが、やはり上の二点が一番重要だろう。

優先事項としては違法運営本丸だろうが、今現在私の刀達は第四部隊全てが展示会に派遣されている。
この状況下で向かえば、いくら私でも返り討ちにあう可能性は捨てきれない。

開催予定は明日から二週間。
それが終わってからでないと事を進めることはできない。


『不本意だけど、講習会が先になるわね。』


目の前の出席願いの紙を手に取り内容を見れば、その日に連絡してもかまわないと書かれている。

行く気は毛頭ないが、明日にでも向かおうか。と思いため息をつく。

さてさて、本丸に残っている精鋭達を残しつつ誰を連れていくかこれまた骨が折れそうだ。

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