128 それから ページ49
それから数日後、無事に歴史通りに開戦が始まった。
夏樹と舞は半分以下の刀剣を損失で済んだため、そこまで戦力に変化は見られなかった。
当の私の本丸はというと相変わらずだった。
その相変わらずの日常も約二、三年ほどでようやく心を開いてくれて明るく接してくれるようになった。
私が二十歳になった頃、正式に審神者の代表と決まった。
とはいっても、その時の審神者の数はまだ三人で審神者に向いている人材が現れなかったのだ。
それから数年経ったころ、私は自分の変化に気が付いた。
容姿が全く変わらないのだ。
髪の毛は伸びるものの、他に変化が見られない。
どういうことなのか全く分からなかった。
この金色の片目のせいなのだろうか？
関係ないのに勝手に決めつけるのはよくないか...
暫くこの謎と奮闘したが、皆目見当もつかず数年で諦めた。
それから数十年が経った。
私の容姿は十八のまま動かず、周りだけが変化していく。
夏樹や舞も立派なおばさんになっていて私だけが取り残される。
政府や二人以外の人からは気持ち悪がられ、白い目を向けられた。
本丸の皆からは気にするなと言われたが、気になるものは仕方がない。
この頃、違法運営本丸というものが出現し何も法律が無い審神者界では大いに揺れた。
結局無知な私が法律を書かされるのだが...この話はまた今度。
相変わらず陸也の消息は途絶えたままだった。
今どこにいるのか、何をしているのか分からないままだ。
それから数年後、夏樹が病に伏せた。
当時の医療では治らない、不治の病と宣告され私と舞は悲しんだ。
享年三十八歳。夏樹が亡くなった。
穏やかな死だったと思う。
周りはトップスリーの一人が死んだと大騒ぎになった。
無論、死を悲しむよりその空いた座に誰が座るかの騒ぎだ。
私達は夏樹の代わりなどいない。と一点張りをした。
政府ははじめ示しがつかないと言ってきたが、無視をし続けた結果誰もその話をしなくなった。
それからというもの、検非違使や新たな時代への歴史改変などと新たな敵が現れその対処に追われる日々が続いた。
舞が歳を重ねるにつれて、私は容姿が変わらない事を良く思わない輩...舞華派なんてものも現れた。
その輩に何度殺されかけた事か。
今思うと、生きていたことが不思議なぐらいだ。
それを知った舞はそんな事をするなら審神者をやめると脅し、何とか勢力を弱めさせたっけ。
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朧月(プロフ) - リディア94さん» コメントありがとうございます！中々更新できずに申し訳ないです(;´･ω･)この続編で安室さんとの絡みを考えていますので、今しばらくお待ちください (2018年9月29日 16時) (
レス) id: 8de05b0df6 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - 大好きすぎて更新されたらすぐ読んでます！安室さんとの絡みがもっと増えることに期待してます！！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年9月29日 13時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 桜さん» 暖かいコメントありがとうございます！！更新頑張りますね(*'▽') (2018年9月15日 19時) (レス) id: 8de05b0df6 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - とても面白かったです。更新頑張ってください！ (2018年9月15日 0時) (レス) id: 745df45fe1 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 雪羅さん» 最初から読んでくださって...ありがとうございます！！すごく嬉しいコメントを...これからも頑張ります！ (2018年9月4日 0時) (レス) id: 2c921dc331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2018年8月10日 14時
