91 不安は雪のように ページ12
『ええと...改めて頼りない主だけどこれからよろしくね』
「こちらこそ。二人とも初めての事なんだから頼りないのは仕方がないでしょ？」
なんて嬉しいことを言ってくれて、心がとても軽くなったのを今でも覚えている。
「...清光でいい。」
『清光！』
「うん。」
『清光！清光清光！』
「ちょっと、あんまり連呼しないでよね。恥ずかしいじゃん。」
そういって、マフラーに見えないように顔をうずめたけど耳まで真っ赤で可愛いって思ったことも覚えてる。
「これ美味しい！！」
『でしょ！私の自信作！』
初日でとても緊張していたのに、清光のおかげで楽しい一日だった。これだけ広いと一人で寝るの怖いと言ったら嫌な顔一つせずに一緒に寝てくれた。
明日からきっともっと楽しくなる。そう確信していた。
そして翌日
「おはようございます！では、早速ですが鍛刀してみましょう。」
『ええ...』
「主ならできるよ。頑張って。」
隣りで励ましてくれる清光に頷いてAll 50で回す。
すると、こんのすけが手伝い札を刀をうつ式神に渡した。
次の瞬間、目の前に刀が現れそれに私が触れると部屋に桜が舞い始める。その桜吹雪の中、清光より小柄な人影が目に映る。
「よお大将。俺っち、薬研藤四郎だ。兄弟ともども、よろしく頼むぜ」
『まだお兄さんも弟君たちも来ていないけれど、よろしくお願いします。これから主になります、審神者のAです。』
「おう、よろしくな大将。好きなように呼んでくれ。」
『じゃあ、薬研って呼ぶね！』
こうして、二振り揃った各本丸は手合わせで予想以上に早い再会になった。各本丸の刀剣男子は皆同じレベルだったため、引き分けが多かったが二振りにはいい刺激になったようだ。
それからというもの、定期的に手合わせをするようになり、ここ数年で各本丸は刀剣男子の数も増え戦力も十分に蓄えられていたが、皆の心中は複雑なものだった。
あれほど警戒されていた時間遡行軍はいつになっても現れる気配は見せなかったのだ。それ故に皆の緊張状態は徐々に高まっていった。もうそろそろ時期だろうか。何かの戦略か。実はもうどこかに潜伏しているのでは。
などと不安は募る中、私達は早くも十七歳になっていた。
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朧月(プロフ) - リディア94さん» コメントありがとうございます！中々更新できずに申し訳ないです(;´･ω･)この続編で安室さんとの絡みを考えていますので、今しばらくお待ちください (2018年9月29日 16時) (
レス) id: 8de05b0df6 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - 大好きすぎて更新されたらすぐ読んでます！安室さんとの絡みがもっと増えることに期待してます！！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年9月29日 13時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 桜さん» 暖かいコメントありがとうございます！！更新頑張りますね(*'▽') (2018年9月15日 19時) (レス) id: 8de05b0df6 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - とても面白かったです。更新頑張ってください！ (2018年9月15日 0時) (レス) id: 745df45fe1 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 雪羅さん» 最初から読んでくださって...ありがとうございます！！すごく嬉しいコメントを...これからも頑張ります！ (2018年9月4日 0時) (レス) id: 2c921dc331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2018年8月10日 14時
