Ep.240_病院�� ページ46
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ｽﾝｳ「？ ……なんかうるさいね」
「え、そうですか？ ……本当だ、誰か走ってるんですかね？ 病院なのに」
スンウヒョンが不思議そうに扉の方を見た。
首を傾げたが、私も耳を澄ますと確かに遠くの方で荒い足音が聞こえた。
ｼﾞﾇ「あれ？ 段々近づいてませんか？」
ジヌがそう言うと、みんな顔を見合わせて頷いた。
(……嫌な予感がする)
風通しが良くて涼しい病室なのに、何故か汗が背中を伝った。
＿「＿＿A！！」
どんどん大きくなっていく足音が急にぴたりと止まると、直ぐにバンッと扉が開かれた。
(……嘘、)
思わず目を見開く。
他のみんなも2人を見て固まっている。
私の目に映った2人＿＿それはさっきまで倒れたことがバレたらまずいな、なんて思っていた張本人だった。
入口で、息を切らしながら私を真っ直ぐ見る皐月。一歩後ろにいる理人は気まずそうな、不安そうな顔をしながら皐月と私を交互に見ていた。
「どうしてここに？」
私の問い掛けにに、皐月はきっと強く私を睨みつけた後にずんずんと部屋に入ってきた。私の目の前にまで来て、皐月はもう一度私の瞳をじっと見つめた。ずっと無言だった。
突然、空中で何かが破裂したような乾いた音が静かな部屋に響いた。そして、頬に鋭い痛みが走る。
(……久しぶりだな、これ)
数秒して、自分が平手打ちされたのだとようやく気づいた。じんじんと痛む頬を手で押さえれば、ひどく熱かった。
ちらりとみんなの方を見ると、やっぱり驚いていた。当たり前か、乾いた笑いが漏れる。
皐月「……いつもみたいにやり返さないんだな。お前のビンタ、結構痛いから覚悟してたんだけど」
「今回ばかりは私に全部非があるから。そこまで馬鹿じゃないよ」
でも、一応アイドルだし顔は辞めて欲しいな。
そう言うと、馬鹿、と返された。
「あはは。まさかもう知ってるとは思わなかった」
聞けば、昨日の朝一に社長から私が倒れたと伝えられ、社長が用意してくれた便で飛んできたらしい。
皐月「どうせお前のことだから、社長に口止めしてもらおうとか思ってたんだろ」
「ばれたか。うん、丁度そう思ってた」
本当に馬鹿、皐月は眉に皺を寄せてまた言った。その瞳は悲しそうに揺れていた。
(ずっとずっと会いたかったけれど、こんな所では会いたくなかったなあ)
痛切にそう思った。
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カナル式(プロフ) - 弟丸。さん» コメントありがとうございます。更新待っていただき有難いです。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2021年2月26日 20時) (
レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
弟丸。(プロフ) - 久しぶりの更新とてもうれしいです！続編も楽しみにしています^^ (2021年2月26日 13時) (レス) id: 6fd7fc297b (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - 菜の花のからしあえさん» 返信遅れて申し訳ありません> < ありがとうございます！ 更新頑張ります！ (2021年2月26日 1時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花のからしあえ(プロフ) - すごく面白いです！続き待ってます！更新頑張ってください！！ (2020年12月29日 10時) (レス) id: eb3cbc1812 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - 鷹の翼さん» コメントありがとうございます！ 本当に嬉しいです。更新頑張るのでこれからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2020年8月8日 9時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナル式 | 作成日時：2020年7月12日 0時
