Ep.208_共感�� ページ14
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＿「＿＿A、」
突然名前を呼ばれびくりと肩が跳ねる。恐る恐る振り返ると、そこにはセジンヒョンがいた。
「セジニヒョン……どうしてこんな時間に」
ｾｼﾞﾝ「それは僕のセリフだよ」
セジンヒョンは息をついてから「風邪引くよ」とパーカーを肩に掛けてくれた。ありがとうございますとお礼を言うと、どういたしましてと頷いてから私の隣に座った。
ｾｼﾞﾝ「たまたま起きたらAがいなくてさ。心配だったから探しにきたの」
「そうだったんですか。わざわざすみません」
ｾｼﾞﾝ「別に。すぐ見つかったし、僕も散歩したい気分だったからいいよ」
起こしてしまったわけではないことに安堵しながら、セジンヒョンをちらり見る。いつもの優しい穏やかな横顔だった。
ｾｼﾞﾝ「……何かあった？」
「いえ、ただ眠れないだけです」
ぎくりとしたがすぐにそう言う。セジンヒョンは疑うことなく、そっかあ、と呟いた。
ｾｼﾞﾝ「てっきり悩んでるのかなって思ったんだけど」
「悩んでる？」
ｾｼﾞﾝ「この前のレッスンのこと」
「ああ、確かに。そう言われたら確かに悩んでますね」
思わず苦笑いをした。
数日前のレッスンから、自分の歌い方や編曲について考えていた。しかし、ソクフン先生の言った通りに歌詞を何度も何度も見て声に出しても答えは浮かばなかった。
次のレッスンまでに編曲を形にしなければいけないのに、このままだと先生達に幻滅されてしまうし、チームのみんなにも迷惑をかけてしまうかもしれない。そう思うと頭が痛くなってくる。
ｾｼﾞﾝ「Aはさ、考えすぎだと思うよ」
「そうでしょうか？」
ｾｼﾞﾝ「うん。心配症なのかなあ。まあ、何も考えないよりは全然良いし、Aみたいに客観的に物事を見れる人はすごいと思う。……でも、疲れない？」
「……そんなことありませんよ」
首を振って笑う。
(考えずに後悔するくらいなら私は……)
最悪の出来事を考えればそれを防ぐ方法がわかるかもしれないし、防げなかったとしても"仕方ない"で済ますことができる。人のせいにすることも無いし、よっぽどこっちの方がいいと思えた。
(もしかして、この夢も考え過ぎのせいなのかな)
そう思ったが、小さく首を振る。
たとえそうだとしても、深く考えずに行動してたくさんの人に迷惑をかけた私にはそうすることしか出来ない。考えることは、私にとって罪滅ぼしなのだ。
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カナル式(プロフ) - 弟丸。さん» コメントありがとうございます。更新待っていただき有難いです。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2021年2月26日 20時) (
レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
弟丸。(プロフ) - 久しぶりの更新とてもうれしいです！続編も楽しみにしています^^ (2021年2月26日 13時) (レス) id: 6fd7fc297b (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - 菜の花のからしあえさん» 返信遅れて申し訳ありません> < ありがとうございます！ 更新頑張ります！ (2021年2月26日 1時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花のからしあえ(プロフ) - すごく面白いです！続き待ってます！更新頑張ってください！！ (2020年12月29日 10時) (レス) id: eb3cbc1812 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - 鷹の翼さん» コメントありがとうございます！ 本当に嬉しいです。更新頑張るのでこれからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2020年8月8日 9時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナル式 | 作成日時：2020年7月12日 0時
