Ep.207_共感�� ページ13
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ﾋﾞｮﾝﾁｬﾝ『A、』
『ん？ 何？』
いつものように振り返る。しかし振り返った瞬間、息が止まった。いつも明るい笑顔のビョンチャンが、今は何の感情も感じない無機質な表情だったのだ。
『ビョンチャニ、どうしたの？ 体調悪いの？』
怖くなって声が震えた。
そんな私をお構いなしにビョンチャンは私の肩を両手で掴む。その瞳は私を映しているのに、私を見ていないようだった。
ﾋﾞｮﾝﾁｬﾝ『A。僕ね、Aのことが＿＿』
『待って、やめて！ 言わないで！！』
嫌な予感がして耳を塞ごうとするとそのまま手を掴まれて制された。私が何度首を振って大声で嫌だと訴えてもビョンチャンは離してくれなかった。
ﾋﾞｮﾝﾁｬﾝ『＿＿ずっとずっと大嫌いだったんだ』
頭が真っ白になる。頭が痛い。息が苦しい。
ビョンチャンは私の手を掴んだまま体重をかける。ピキピキと床に亀裂が走る。
『どう、して』
ﾋﾞｮﾝﾁｬﾝ『バイバイ、A』
Aなんか地獄に落ちちゃえ。
その言葉と同時に床が崩れ、ビョンチャンは手を離した。私はぐらりとそのまま底の見えない暗闇に落ちていった。
(＿＿また、だ……)
バッと起き上がると、みんなの寝息が耳に入る。夢だった。
(ビョンチャニ、ごめんね)
ずきずきと痛む頭と吐き気を抑えながら、隣で寝ているビョンチャンを見つめる。しばらくした後、私は静かに部屋を出た。
(何回同じ夢を見るんだろう)
深夜2時。外のベンチに座って夜風に当たる。少しだけ肌寒かった。
(昨日はウソギヒョン、一昨日はミンギュヤ、その前はジヌヤ。……明日はセジニヒョンかな)
明日で「To My Youth」組は揃うのか、面白くも無いのに乾いた笑いが出た。
最近、毎日のように夢を見る。＿＿みんなが私を突き落とす夢を。
そのせいでこの時間帯に起きてしまい、寝ることができなくなってしまうのだ。
(……みんなはこんな事しないのに)
思わず顔を覆って俯く。
最初は怖くて仕方なかったけど、今は罪悪感で胸が苦しかった。
両親や事務所の人達、皐月と理人。そして練習生のみんな。
みんなが私を裏切るはずないのに、大好きで信じているのに、こうやって夢に見るたびにやっぱり自分は大切な人を心のどこかで疑っているのだと自己嫌悪に陥ってしまうのだ。
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カナル式(プロフ) - 弟丸。さん» コメントありがとうございます。更新待っていただき有難いです。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2021年2月26日 20時) (
レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
弟丸。(プロフ) - 久しぶりの更新とてもうれしいです！続編も楽しみにしています^^ (2021年2月26日 13時) (レス) id: 6fd7fc297b (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - 菜の花のからしあえさん» 返信遅れて申し訳ありません> < ありがとうございます！ 更新頑張ります！ (2021年2月26日 1時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花のからしあえ(プロフ) - すごく面白いです！続き待ってます！更新頑張ってください！！ (2020年12月29日 10時) (レス) id: eb3cbc1812 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - 鷹の翼さん» コメントありがとうございます！ 本当に嬉しいです。更新頑張るのでこれからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2020年8月8日 9時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナル式 | 作成日時：2020年7月12日 0時
