Ep.53_タイトル曲�� ページ5
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ついに練習が始まった。
最初はボーカルレッスン。
ソクフン先生とユミ先生が壇上に立って私たちを見ている。
(この高さは……許容範囲だけど、気をつけないと声が裏返るだろうな)
配布された楽譜に一通り目を通してそう思った。
今回の曲はとにかくサビの音程が高い。
正直、声が低い練習生だと出すのがかなり難しいんじゃないかって思うくらいだ。
実際、上のクラスの練習生も苦戦しているようで、前の方でも掠れた声が聞こえた。
私も高音は出るけれど、フルでしっかり歌いきれるかは心配だった。
(とりあえず、音程を覚えよう)
そう思いながら何度も楽譜を読んで、その通りに頭の中で繰り返す。
ｼﾞﾆｮｸ「＿＿A、歌わないのか？」
無言で楽譜と睨めっこしている私を不審に思ったのだろう、ジニョクヒョンが私の顔を覗きながらそう問いかけた。
「え、あー……ちょっと覚えてて」
ｼﾞﾆｮｸ「？ ……実際に歌った方が覚えられないか？」
ジニョクヒョンが不思議そうに首を傾げた。
(確かにジニョギヒョンの言うことは一理あるな)
「でもそうやって直視されると歌いにくいんですけど……」
ｼﾞﾆｮｸ「いいからいいから。俺はいないものとして扱って」
ジニョクヒョンがそう言って微笑む。
(とは言っても……ジニョギヒョンが隣にいて意識しない人なんていないんじゃないんだろうか……)
ファンの私ならなおさらだ。そう思いながら苦笑いする。
＿「〜♪」
そんなやり取りをしていると、Aクラスの方から綺麗な歌声が聞こえてきた。
思わずジニョクヒョンと顔を上げてそっちの方を見る。
「あ。あれは……スファンくん？」
個人練習生の。私が小さく呟いた。
ｼﾞﾆｮｸ「ああ。本当だ……上手いな。流石Aクラス」
ジニョクヒョンが何回か頷いた。感心しているようだ。
周囲もスファンくんの聞きやすい綺麗な高音に驚き、視線を集中させている。
(……よし。今なら)
ジニョクヒョンはもちろん、みんながスファンくんに注目している。
そう思って、私も口を開けた。
「〜♪」
ｼﾞﾆｮｸ「あっ、A！ 俺が見てないうちに」
「……あはは」
サビを歌い終わると、ジニョクヒョンが私の頬を軽くつねって抗議してきた。
(……なんだか、視線を感じるのは気のせいかな)
さっきまではみんなスファンくんに注目していたのに。
そう思いながら小さく息を吐いた。
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カナル式(プロフ) - もっすさん» コメントありがとうございます。私もプエクとあんスタ好きな方に読んで頂いてとても嬉しいです！元からジヌくんは絡む予定があるので大丈夫ですよ〜！ちょっと先になってしまうかもですが楽しみにしていただけたら嬉しいです(^^*) (2020年1月28日 1時) (
レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
もっす(プロフ) - プデュとあんスタ好きな私得な小説をありがとうございます...！！ぜひ良かったら私の1pickのジヌくんと夢主君の絡みを見たいです！！すぐではなくていいのでいつかお願い致します...！ (2020年1月27日 23時) (レス) id: 13cf908321 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - rinrinさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！展開は遅いですが楽しみにして頂けると嬉しいです(*'▽'*) (2020年1月21日 22時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
rinrin - 最近読んだ小説の中で一番面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2020年1月21日 0時) (レス) id: e3d225ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - たなかさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいです！展開は遅いですがこれからもよろしくお願いします(*^^*) (2020年1月9日 16時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナル式 | 作成日時：2019年12月15日 22時
