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次の日。
吹奏楽部に新しい入部者が来た。パートはホルンだ。
「竹内と古庄、教えてやってくれ。」
「えー、なんで僕もなんですかー！Aちゃんの方がうまいですよー」
古庄は木部くんに教えることをあっさりと拒否し、逃げた。もう一度言おう。逃げた。
そのため、木部くんは若干イラついている。
『(どうしようかな)』
そう思っていると、バイクの音と怒鳴り声が聞こえてきた。部員はみんな音のした方に行く。
そこには見たことない人たちが居た。
「陣内先輩たちじゃん」
どうやらこの学校の卒業生らしい。その人たちのもとに、樋熊先生を含むこの学校の教師達と、青島を先頭に不良5人が集まる。
そこからは大変だった。陣内さんって人が樋熊先生を殴り、最終的には金属バットも振り上げたが、先生が警察に通報する素振りを見せると陣内さん達は去っていった。
青島たちも姿を消し、A達、部員は先生の怪我を心配しながらも練習へともどる。
『私らも練習しようか、木部くん』
あまりしゃべる方ではないのか、人見知りなのかは分からないが、木部くんは大人しい。2人はAがいつも個人練習の時に使っている教室で、もくもくと練習を続けた。木部くんは、音を出すことはできているし、真面目に練習してくれているため、すぐに吹けるようになるだろう。Aはホルンパート全員で合わす時が楽しみだなと思いながら自分の練習も進めた。
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次の日の朝、Aはいつもの教室で練習をしていた。朝練をする人はA以外居ない。なぜしているかというと、放課後は木部くんと練習する約束をしているためだ。朝練といっても、自分の好きな楽曲を好きなように吹いているだけなため、ほぼ趣味と言ってもよいだろう。
「おはよ。朝、早いんだね」
『木藤良くん。おはよ。』
木藤良くんはいつもAが1人でいる時に声をかけてくる。ただ、いつもと違うのは今は放課後ではないということ。Aは今日から朝練をはじめたのだ。もちろん彼には言ってない。なのに、なぜ彼はこんなに朝早くに学校にいるのか。
「今日は、たまたま朝早くに目が覚めたんだ。特にすることもなかったし、学校に来たんだけど正解だったね。」
『偶然だね』
「聞いててもいい？」
『いつも聞いてるじゃん。』
そう言うとAはホルンを吹き始め、木藤良は隣で静かにホルンの音色を聞いていた。
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ゆい - とっても面白かったです！ 私もフルートやってて、すごい読んでて楽しかったです。 (2016年8月23日 17時) (
レス) id: 3f79c1fb6b (このIDを非表示/違反報告)
莉乃推し勝利担 - まさに私の憧れストーリーです。私は、トランペットを中学生からやっているからどうしても自分も世界に入ってみたくなる。更新楽しみにしてます。 (2016年7月30日 0時) (レス) id: 51208d69f4 (このIDを非表示/違反報告)
チロル(プロフ) - 小説内のオリジナルキャラが出てきてとても驚きました。今後田中くんがどのように関わってくるかドキドキします。更新頑張ってください!!後、オリフラ外した方がいいと思います!! (2016年7月27日 6時) (レス) id: ad3e95e003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪 | 作成日時：2016年7月26日 22時
