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授業終了を知らせるチャイムが鳴る。

今朝の親切な彼女、有馬渚とは同じクラスでは無かった。
しかし、比較的大人しそうな子が多いクラスであったため、Aは安心して過ごすことが出来そうだとひと息ついた。


「おい、竹内。お前部活はどうすんだ?帰宅部か?」


今、話しかけてくれたのは隣の席の田中くん。
このクラスで1番に声をかけてくれたのが彼だ。
黒髪であるが、ピアスを左右に開けており、制服もやや着崩している。


『田中くんは部活入ってるの?』


「俺はバスケ部!」


田中くんはバスケ部に入っているそうだ。

Aは運動がそこまで得意ではないため、この学校でも文化部に入るつもりであった。


『前は吹奏楽部にはいってたんだけど…』


A自身、音楽は好きだ。もちろん楽器を奏でることも好きである。

しかし、途中から入って、部内に上手く馴染んでいけるかという不安もあった。吹奏楽は一人で出来るものではないからだ。


「あー、吹奏楽か…。まぁ、すぐに決めなくてもいいんじゃね?見学や、体験入部もあるだろうし。」


『そうだね。また、見学してみるよ。』


「よく考えろよ。じゃ、俺はゲーセン行ってくるわ!また、明日な!」


田中くんは、そう言い残して走り去っていった。


『………。部活はどうしたよ、田中くん。』


バスケ部であるはずの田中くんはゲーセンに行くと言っていた。
ということは、今日は部活が無い日なのかもしれない。そう思ったAは部活見学は明日にして、帰ることにした。

丁度、校舎を出た時…


「あれ?見たことない顔。」


またも後ろから声が掛かった。
自分の事だろうとAは後ろを振り返る。
そこに居たのは…


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ゆい - とっても面白かったです! 私もフルートやってて、すごい読んでて楽しかったです。 (2016年8月23日 17時) (レス) id: 3f79c1fb6b (このIDを非表示/違反報告)
莉乃推し勝利担 - まさに私の憧れストーリーです。私は、トランペットを中学生からやっているからどうしても自分も世界に入ってみたくなる。更新楽しみにしてます。 (2016年7月30日 0時) (レス) id: 51208d69f4 (このIDを非表示/違反報告)
チロル(プロフ) - 小説内のオリジナルキャラが出てきてとても驚きました。今後田中くんがどのように関わってくるかドキドキします。更新頑張ってください!!後、オリフラ外した方がいいと思います!! (2016年7月27日 6時) (レス) id: ad3e95e003 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年7月26日 22時

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