ちょいシリアス ページ40
椿ちゃんの過去書きまーす。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
椿side
私はとても地味な人間だった。
クラスに居たらいつも自分の席で本を読んでいるボッチ・陰キャだった。
そのせいでなのか、昔からカースト上位の人に仕事を押し付けられたり、靴を隠されたりされる事がよくあった。
いわゆるイジメだ。
だが、高校生の頃、その生活が一変した。
始めはいつものように仕事を押し付けられたりした。
その時は「あぁ、またいつものか」と思っていた。
だが、いつものように仕事を頼まれていると、
『ねぇあんた達何してんの？』
という声が聞こえた。
声の主は、私に仕事を押し付けていた人達以上に力を持っているグループのリーダー的な存在の木花さんだった。
男女問わず人気で、しかも凄い美人だった。
だが、人気者だからといって本当にいい人とは限らない。
ﾓﾌﾞ1「木花さん！？.....き、決まってるでしょ、長谷さんに仕事任せてるの。」
『へ〜、でもさ〜その仕事、君達のじゃないの？』
ﾓﾌﾞ2「！......だって、仕事多いんだもん！私達この後用事あるから」
『へ〜そのカラオケ行くっていう用事の為に他人に仕事を押し付けていると？』
ﾓﾌﾞ2「なっ！！」
ﾓﾌﾞ3「だってこの子ボッチじゃん、友達いないから用事も無いでしょ？」
ﾓﾌﾞ1「そ、そうよ！用事無い暇な人にやる事あげて何が悪いの！？」
そんな思考で私は仕事を押し付けられていたのか...？
私は絶望し、同時に彼女らをあわれに思った。
自分達は悪い事をしているという自覚すらもてないのかと。
そして、今は私を庇おうとしている人にも、また仕事を押し付けられるのかと。
椿「あの、もういいですよ。」
そう言い終わる前に木花さんは口を開いた。
『お前らバッカじゃないの？』
椿「え...？」
ﾓﾌﾞ123「はぁ？」
『あのさぁ、自分がそう思うなら世界全ての人がそう思うとか考えてんじゃないの？
長谷さんも自分のじゃ無い仕事任せられて迷惑してると思うよ？
私だったら迷惑。
やめなよそーゆーの。』
ﾓﾌﾞ1「な、何よ！いきなり現れて命令して。
私達がしたいと思ってるからやってんでしょ！
周りに人気があるからって調子乗んじゃないわよ！！」
そう言い、彼女は木花さんに手を上げた。
その時だった。
凪「あれれ〜そんな事しちゃっていいのかな〜？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リカオン | 作成日時：2021年3月3日 15時
