ただ助けただけなんだけどなー ページ8
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ネットの力は凄いものだ。
何故か私の記事が出来ている。まぁ、いい事なんだけどさ。
＿＿＿＿インターンをしている藤丸立香、人々を次々に助ける。それはまさに聖女のよう。
…なにこれ。
えっーと。笑みを忘れず、些細なことにも目を向ける……そして、圧倒的な実力。
なんなんだ、これは…
まぁいいや。知らね。
私はエレベーターに乗り、集合場所に向かう。
「おはようございます。二日目もよろしくお願いいたします。」
エンデヴァーさんに挨拶をする。
さて、今日こそはNo.1の姿をこの目に焼きつけるぞ。
と、思っているときもありました。
「本当にありがとうございます…！私の不注意で……」
「いえいえ。これからはお子さんから目を離さないようにしてくださいね。」
はぁ〜…
他のヒーローはどうしているんだ。
エンデヴァー事務所の人員は！！？？
「あ！お姫様！」
「？？？」
私に向かって指を差している。
お姫様？私が？お姫様？？？
その澄んだ瞳は私をじっと見ていた。
軽く私は手を振って、エンデヴァーさんを追いかける。
そんな時だった。
人々の悲鳴が飛び交う。
これは……
事故なんかじゃない、ヴィランだ。
大丈夫。私なら出来る。
私は車道に出る。全車両、危険を感じて止まっている。
私は拘束魔術を放つ。
「なっ？！」
「貴方の好きにはさせないよ。」
地面に叩きつける。
すると、サイレンの音が鳴り響く。
警察がくるか…
私は運転手達に、道を空けるように合図する。
中には去っていく車もある。まぁ、避難するに越したことはないけど。
パトカーが見えた。
その瞬間だった。
「っ……？！」
辺りが光に包まれる。閃光弾？！
私は目を開けられなくなる。痛い…
一瞬で光が止むが、目を開けても何も見えない。
車が来る音。凄くぼやける視界。
目が見えないのはパトカーに乗ってる運転手も同じ。
間に合わない。轢かれる。
そんな時だった。私の目の前に立つ大きな背中。
「大丈夫か！」
この声、エンデヴァーさん？
その後、No.1のお陰で現場は落ち着きを取り戻した。
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作者名：マリア | 作成日時：2022年10月21日 20時
