貴方の名前は今日から、アクドスギルです ページ11
「やぁ、立香。インターンはどうだった？」
「いゃ別に。No.1はやっぱり違うと思った。」
にこやかに父は私の話しを聞く。
というか、何故呼び出したのだ？
そもそも、私を何故エンデヴァー事務所へ？
「サイドキックはどれくらいいた？あと、それぞれの能力とか…」
「それが狙いか。」
完全に、エンデヴァー事務所の情報がほしいだけじゃないか。
私をスパイとして送ったってこと？
はぁ…やることが流石と言うべきか。
今日から父のあだ名は、アクドスギルだ。…いゃ、普通にダサいな。
面白いからいいか。
「まぁ、立香には引き続きうちの事務所で働いてもらうから。」
「というか、なんで唐突にインターンなんて雄英は再開したわけ？」
「……それはいえない。」
おっと。これはなにかありそうだ。
上の人間だけにしか伝わっていない……
雄英生に実際の現場で…
学徒動員でもするつもり？ヴィランと戦争でもするつもり？
「明日から学校だろ？早く帰りな。」
「うん。おやすみ、またね。」
私は転移魔術で寮へと戻った。
「学徒動員……」
いざとなったら、サーヴァントを使うしかない。
誰も傷つけさせない。
皆さんが傷つくところなんて、見たくない。
先生だって…
今のうちに出来ることしておこう。
呪符でも作ろ！！
皆が傷つかないように、お守りとして。
災から守ってください。
「まず！」
私は肘が当たってしまい、コップを落としてしまう。
生憎中身は入っていなかったが、割れてしまった。
素手で取るのは危ないしな…
せめて大きい破片だけでも……
そっと、危なくなさそうなのを取ろうとする。
「え…」
触れた途端。コップが元通りに。
完全に綺麗に修復されている。
無意識に魔術でも使っただろうか？
いゃ、だがな…
壊れた物まで修復する力はまだ……
うーん。まぁ、いいか。
「ふゎぁ……」
眠くなってきた。
明日から学校なんだ。寝よう。
確か、明日は……
インターンで得た事の発表会…みたいなの。
まぁ、報告会みたいなのだよね。
私は何やろうかな。
ただ見てるだけだったからな。
まぁ、まだ見せたことない凄い魔術でも見せるかな。
おやすみ、世界。
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作者名：マリア | 作成日時：2022年10月21日 20時
