Rainbow Days２ (ページ32)

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しばらくして、また看護師さんが来た。

看「皆さんお待たせしました、大倉さん戻られたので面会行きましょうか。
まだ意識は戻らないのと、あまり刺激を与えないでほしいとのことだったので、窓越しの面会になります。」

そう言われてついていくと、
電気が消されて薄暗い、ICUの個室に
たくさんの機会に囲まれた大倉がおった。

みんな窓にへばりつくように、大倉を見とる。

そこに先生がやってきた。

医「面会中にすみません。説明しますね？
大倉さんの腫瘍が、脳の呼吸を司る大事なところを圧迫していました。それで脳が腫れて、命が危ないところでした。

腫瘍の一部を取り除いて、脳のむくみをとる薬も入れています。まだしばらくは、てんかん発作が起こる可能性やまた脳がむくみだす可能性もあるので、ここで様子見ていきますね。

今回の腫瘍による圧迫と、手術操作によって後遺症が出てるかもしれません。意識が戻り次第、運動機能もみていきます。

とりあえず今日はみなさん、ゆっくり休んでください」

す「なあ、大倉、ちゃんと生きとるで。」

モニターが大倉の心拍に合わせて小さく光っている。

「ほんまやなぁ。ほんまに強いなぁ。」

皆、涙をこらえていたら、あっという間に面会終了の時間になってしまった。