Rainbow Days２ (ページ30)

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30分ほどして先生が出てきた。

医「今は薬で痙攣はおさまりました。ただ腫瘍が大きくなっている可能性があるのでこれから検査に行きます。結果次第では手術になるかもしれません。」

「そんな……」

安「あの、大倉は、大丈夫なんですよね？」

医「大倉さんの腫瘍は脳幹部にあって、手術は大変危険です。でもこのまま放置すると、脳幹が圧迫されて命に危険があります。念のため脳を保護する薬も使っていますが、今後の進行を考慮しても、手術することになると思います。」

すると大倉の病室から看護師さんがすごい形相で出てきた。

看「先生！瞳孔不同でてきました！」

医「じゃあこのままオペ室行こう」

一体何が起きているのか分からないが、慌ただしく準備が始まった。

病室から出てきた大倉は呼吸器と点滴につながれ、
まだ顔や手足が小刻みに震えている。

呆然と立ち尽くす俺らに、1人の看護師さんが声をかけてくれた。

看「大倉さんの腫瘍が大きくなって、呼吸ができなくなってしまっています。先生が脳を傷つけないように頑張って腫瘍を取り除いてくれますからね。大倉さん頑張り屋さんですからきっと大丈夫ですよ！手術室まで大倉さんの手を握ってあげてください。大倉さんも不安でしょうから。」

そういわれて大倉のもとに駆け寄って、
手を握ったり、震えている腕をさすったりした。

手術室の前で大倉と別れた。

「負けんなよ…！」