Rainbow Days (ページ40)

今日:41 hit、昨日:0 hit、合計:64,427 hit

黄ページ40

ヤスから『今日はむっちゃしんどそう』

そんなLINEがきていてもたってもいられず、ドラマの合間に抜け出して大倉のところへ。

「大倉？昼飯食われへんか？」

手付かずのご飯を前に頭から布団をかぶって苦しそうに咳をする大倉。

大「ごめん…ケホッ……むり……」

「そっか。謝らんくてええんやで？大倉はなんも悪ないねんから。吐きそう？大丈夫？」

大「んーん…ゲホッゲホッ…………オエッ！！」

「大倉！？！？」

急にえずいた大倉に急いでタオルを渡したが、そこに付いたのは……

血。

「大倉？大倉！！しっかりせい！今先生よぶからな！」

大「りょ…ちゃん……ごめ……ゲホッ…」

先生がきて喉に管を入れられ吸引されて涙を流して苦しむ大倉をただ見てることしかできない自分に腹が立った。

.

しばらくして、落ち着いて眠った大倉の手を握って眺めていると、弱々しい力で握り返してきた。

思わず両手で包み込み、

「大倉、ようがんばってんなお前は…
弱音も吐けよ。1人で潰れんな。落ち着いたらライブの話も考えよう」

大倉が眠っているとわかっていながら話しかけた。

.

マネージャーから電話が何回かきてたからもう戻らなと思って大倉の手をそっと布団に戻す。

「またすぐくるからな」

病室を出る直前、大倉の頬を伝った涙につられ、

涙を乾かしながら撮影に戻った。