Rainbow Days (ページ26)

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今日はひとりでおーくらんとこいくねん！プレーヤーを忘れるという痛恨のミスをしてもーたから笑

昨日よりも落ち着いてるとええなーと願いをこめつつ病室に向かった。

…が、儚くもその願いは叶わなかった。

病室に入ると、丸まって全身を使って荒い呼吸を繰り返すおーくらがおった。

「おーくら～…？どうしたん、息苦しいん？いけるかぁ？先生呼ぼか？？」

おーくらの顔が見える方にまわって声をかけた。

大「…ん……ヤス…？大丈夫やから…ちょっと熱あるねん……」

真っ赤な顔して答えるおーくらは、明らかにちょっとなんてもんではないほど熱がありそう。

「これな、プレーヤー、持って来たんやけど、今きついよな…体、楽になって暇になったら使ってな？」

そういってDVDが入ってる紙袋にプレーヤーを入れた。

大「それなぁ……おれ、ずっと、気になっててん…やっぱ、ヤスと…趣味、合うねんな…笑」

「そうなん！？ほんならよかったわぁ～！
おーくら？なんかしてほしいこととかある？飲み物とかいる？」

大「ほんなら…背中…さすってくれへん？…起き上がれんくて…痛いねん…」

息も絶え絶えに話すおーくらはほんまにつらそうやった。

「おん、わかった！」

おーくらの背中をさすってたけど、熱のせいかなかなか寝付けないようで、何回も顔を歪めて唸っとった。

「おーくら～…きっともうすぐ落ち着くからがんばろな…」

結局面会終了までうなされ続けておーくらは眠れへんかった。

「おーくら？もう俺行かなあかんから行くな？ほんまにしんどい時は先生呼ぶんやで？我慢したらあかんよ？」

大「ヤス…ありがとおな……仕事、がんばってな…」

「おん！がんばるからおーくらももう一踏ん張りやで！気持ちで負けたらあかんからな？おーくらなら絶対大丈夫！でも無理はしたらあかんで？ほなまたくるわ！」

後ろ髪引かれる思いで、おーくらの病室をあとにした。