Rainbow Days (ページ21)

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負けへんとか、がんばるとか、簡単に言えへんくらいやばいことくらいは理解してる。
やって2週間も意識なかってんで？そらただごとちゃうし、脳に腫瘍なんてとてもじゃないけど信じられへん。
でも、受け入れて闘わな。みんなも応援してくれてるし、期待に応えて、速攻治して復帰したい。

医「大倉さん、どうですか？変わり、ありませんか？」

「はい、特に何もないです。」

医「これから、治療方針などについて説明したいのですが、みなさんできかれますか？ご両親にはもう説明しましたので、一緒にサポートしていただける方にはできれば共通理解を得たいので、同席願いたいのですが…」

村「一緒に聞きます。お願いします」

そのあと、先生から
脳腫瘍が脳の中心部にあって手術が困難なこと、
起こりうる症状のこと、
抗がん剤や放射線の日程のこと、
入院生活やメンタルケアのこと等々、詳しく話をされた。

正直半分以上耳を通り過ぎて行ったし、話聞いてますますこわくなった。

ガンがこんなにこわいものなんて知らんかった。

「結構大変なんやな！笑ほんまがんばるしかないわ～！迷惑かけると思うけど、ごめんな？速攻なおして関ジャニ∞に帰るから！待っとってな笑」

錦「おーくら…無理して笑うな…辛い時は泣いていい。こわい時はこわいって、きついときはもう嫌やって、言うてええねんで？迷惑だってかけまくればええ、全部受け止めたるから。な？無理だけはすな…」

「……亮ちゃん…ごめん……グスッ…」

無理して作った笑顔もすぐにバレて、亮ちゃんの言葉で、抱えてたもんが破裂したように泣いた。
みんなも泣いてた。

気づけば泣き疲れて眠ってた。

絶対治して恩返ししよう。そう決意して次の日を待った。