女から男、ヴィランズから人間~3~【ヴィランズ手下】 (ページ8)

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・8 番外編~質問~ ページ8

ヴェールside

ウィング｢…ヴェール…｣

ヴェール｢あら、どうなさいましたの？｣

ウィングは私の隣にちょこんと座り俯いたまま

ウィング｢…私、お母様みたいに強くて、素敵な人になりたいの｣

ヴェール｢えぇ｣

ウィング｢でもね、お母様は男で私は女なの
だから、お母様みたいになれない…｣

泣きそうな声でそういったウィング

あぁ、そこまでAさんのことが大好きなのね

ヴェール｢ウィング、安心してくださいまし
きっとなれますわ｣

ウィング｢女、なのに、？｣

ヴェール｢性別なんて関係ありませんわ
もちろん、男性と女性の素敵も強さも違いますわ
でも、貴方あなたらしい美しさと強さが持てる
それでいいじゃありませんか

それにね、あなたのお母様が前世女性なお話はお聞きになったでしょ？｣

ウィング｢うん、｣

ヴェール｢その頃のAさんを目指されてもよろしいと思いますわ
どのような方だったかマルフィさんにお聞きなさいな
容姿はお母様に擬態を頼むとよろしいですわ｣

ウィング｢そう、かな、｣

ヴェール｢えぇ
大丈夫、あなたはきっとお母様のようになれますわ
私にはわかりますの
だって、あなたは正真正銘Aさんの娘なのですから｣

ウィング｢…ありがとうヴェール｣

ヴェール｢ふふっ
いいえ、また聞きたいことございましたら言ってくださいまし｣

ウィング｢それじゃぁ、一個聞いていい？｣

ヴェール｢もちろんですわ｣

ウィング｢ヴェールは、お母様のもとかのなの？｣

…誰がこのようなことを…

…ジャックさんですわね

なんという方かしら

ヴェール｢違いますわよ
私達はただのお友達ですわ｣

ウィング｢そうなんだ
ありがとう！じゃぁね！｣

そう、元カノだなんて立派なものではございませんは

私は、そのようなものにですらなれなかったお友達止まりの臆病な鐘ですわ