女から男、ヴィランズから人間~3~【ヴィランズ手下】 (ページ6)

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・6 番外編~成長した子~ ページ6

あれから何年の時がたっただろう

｢うん、今日の僕も変わらず美しい
流石は父上と母上の遺伝だ｣

｢また鏡みてる…
お父様そっくりだわ｣

15になったアントラとウィングは驚く程に僕らの正確そのものだ

特にアントラ

マルフィ｢アントラ、お前はよく自分の美しさがわかっている
ウィングもどうだい？
君の美しさを鏡に移して見るといい｣

ウィング｢遠慮するわ
私はこれからお母様に本を読んで頂くのよ｣

まだ字を練習している段階のウィング達

なかなか教える時間が無くて遅れてしまって少し後悔している

貴方｢今度はどんな本を読んで欲しいのかな？｣

ウィング｢眠れる森の美女｣

貴方｢昨日もそれだったろ？｣

ウィング｢これがいいの｣

貴方｢ふふっ
さぁ、おいで
読んであげるよ｣

ゆっくり時間をかけて僕らの物語を読む

いつの間にか隣にはマルフィとアントラもいた

もちろん鏡を見ながら

貴方｢おしまい｣

ウィング｢ありがとうお母様｣

マルフィ｢君の声は実に美しい
いつ聞いても君が読む本は聞き入ってしまうよ｣

アントラ｢流石は母上
姉上もお母様のように本を読めるようになるといいね｣

ウィング｢もちろんよ
私はいつかお母様のように素敵な声で本を読みたいの｣

貴方｢その時はぜひ聞かせておくれ｣

ウィング｢一番に、お母様にお聞かせするわ！｣

マルフィ｢おや、私には聞かせてくれないのかい？｣

ウィング｢お父様とアントラはその次！｣

アントラ｢お前は本当に母上がお好きだな
確かに、母上が美しくて仕方ないのもわかるよ
私や父上のように｣

ウィング｢はぁ…
どうして親子揃ってナルシストなの…｣

貴方｢ははっ！
お前も言うようになったなウィング｣

そう言って頭を撫でてやる

ウィング｢そうだ！
お母様、曲は擬態の魔法教えてくれるのでしょ？｣

貴方｢おや、今日だったかい？｣

ウィング｢忘れたの！？
今日よ！｣

貴方｢すまないすまない
いいよ、教えてあげよう｣

アントラ｢父上、私には時空魔法を教えてください｣

マルフィ｢いいだろう
私は厳しいよ｣

可愛い子供たちは大きくなっても可愛いもの

厳しいよなんて言いながら甘やかしてしまうのも僕ら2人の悪いところ

仕方ないよね、可愛いんだから