女から男、ヴィランズから人間~3~【ヴィランズ手下】 (ページ15)

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・15 番外編~怒らせてはいけない人夢主Ver.~ ページ15

マルフィside

なんとまぁ厄介だ

｢おい！あいつどこに行った！｣

｢たしかにここに逃げたはずだ！｣

私を探す人間の声

私があの時殺し損ねた人間達だ

復讐、とやらに来たのだろう

飛んで逃げればいいが、あいにく翼には矢が刺さっている

左腕も大きく切られていて血まみれだ

これじゃぁ満足に魔力も使えない

今は人間たちがいなくなるのを待つだけだ

だが、いつ見つかるかわからない

｢居たぞー！！！！｣

ほら、見つかった

｢この前の仲間の仇だ
お前の翼もぎ取って殺してやる！｣

マルフィ｢魔女の手下を殺そうだなんて、随分と勇敢な人間様のようだ｣

｢その余裕も今だけだ
すかした顔もズタボロに切り刻んでやる！！！｣

男が剣を振りかざしたと思えば強い風が吹いた

黒く大きな翼が私の前に現れる

この翼の持ち主、彼しかいないな

｢やぁ、人間
この前はどうもありがとう｣

マルフィ｢よくここが分かったねA｣

貴方｢全く、油断しているからこーゆーことになるんだよ｣

彼がこちらを振り向くとあの日の私のように大きな角を出し目を紫に光らせてた

貴方｢うちの旦那がお世話になったようだね
あの日のことも兼ねて御礼をさせてもらおう
あの時は魔力が不足していてねぇ～
だが今日は有り余るほどあるんだよ

たっぷりお礼をさせてもらうよ｣

｢う、うわぁぁぁぁぁぁぁ！！！｣

｢やめろぉぉぉぉぉぉ！！！！｣

黒い炎が彼らを包んだ

彼の顔は笑っていた

でも、目は笑っていなかった

なんとも恐ろしい男だよ

彼はやはり、怒らせてはいけない人だ