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エイトフットside


初めてA様を見た時はまだA様は赤ん坊だった


エイトフット「アースラ様
なんですそのガキ」


アースラ様の腕にはまだまだ産まれたばかりの人魚の赤ん坊


アースラ「言葉を選びなジョー
この子は今日から私の娘だよ」



エイトフット「はぁ!?」


アースラ様が拾ってきて娘にするなんて言い出した時は正気かとも思った


アースラ「名前は…そうだねぇ

Aだ」


貴方「あ、うぅあ、」


アースラ様が魔法で作った揺り籠の中で魚で遊ぶ姿は普通の赤ん坊だった


アースラ「ジョー
この子の世話係をしな」


エイトフット「お、俺ですか!?」


アースラ「私も暇じゃないんだよ」


俺だって暇じゃねぇよ


でもアースラ様の言うことは絶対だ


俺は仕事をしながらたまにA様はのめんどうをみる


少し成長して手でものを使いながら泳げるようになれば契約書をビリビリに破く


エイトフット「あぁーー!!」


契約書を奪えば泣き出す


エイトフット「ちょ、頼むから泣かないでくださいよ、」


ガキをあやすなんてしたこと無かった俺が今こうしてガキの世話をしてる


A様は元気に育っていく


貴方「ジョー!
早く!早く!」


エイトフット「分かりました分かりました」


ガキの相手も楽じゃねぇ


でも、A様の成長を見るのが俺の楽しみになっていたのかもしれない


それと同時に、A様は俺の癒しとなっていた


A様はよく陸の本を持って俺の足の上に座る


貴方「これは何?」


そうやってよく質問をしてくるのもいつもの事だ


エイトフット「これは花ですよ」


貴方「花?」


エイトフット「陸に咲く植物ですよ
サンゴなんかと一緒です」


貴方「すごく綺麗!」


エイトフット「今度陸に行った時取ってきてあげますよ」


貴方「ほんとに!?」


エイトフット「約束しますよ」


貴方「約束ね!」


口約束なんて簡単に破れるもんだ


そう思っていたがそうでも無いみたいだな


俺は陸での仕事を終えA様に魔法をかけた花を渡した


エイトフット「これはパンジーって言って冬に咲く花らしいですよ」


貴方「わぁ、!
ありがとう!」


そう言って笑顔で言うA様はやはり俺の癒し


そのパンジーはA様が大人になったいまでも宝物部屋と呼ばれる部屋に置かれている

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作者名:まい | 作成日時:2019年4月22日 23時

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