深海の人魚 (ページ37)

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そう言えば、最近契約取ってきてないなってふと思った

人間界で契約を取るのもいいけれど、私はさほどここらに詳しくない

でも、人間の方が闇を抱えてるし、

それなら、海に行って船でも捕まえてお母様に契約者を連れていきましょう

人間の世界に来ることを許されてからは、最近は契約者をお母様の元に連れていくことも何度かあった

でもそれは、いつも昼間

昼間って何だか明るくてしずらいから、夜行こうかな

でも、夜に行くのはジョーはきっと反対するわね

まぁ、内緒にしてでも行くけど

みんなが寝静まったあとハイタワーを出て海に向かう

足を少しつけると冷たくて思わず足を引っこめる

人間の身体になって思ったのは結構不便

息しずらいし身体は重たいし、冷える

体温調節って大変なのね

この季節、海にいてもなんとも思わなかったのに、今は足先を入れるのも冷たくてしょうがない

これは一思いに飛び込んだ方が良さそうね

そう思い海に飛び込んだ

直ぐに人魚に戻れば身体は冷えておらず、いつも通りだった

貴方｢こんな時間の船なんて探せばどこでもあるわね｣

そう思った直ぐに小さな船を発見

人数は把握出来ないけど、別にいいわ

あの人魚姫がお母様と契約した時のようにメロディを口ずさむ

すると、一人の男がフラフラとやってくる

歌声に魔力をこめ、男をどんどん海の方に誘導する

ちらりとその船体を見るとあの王子様の国の紋章が

私はそれに驚き魔力が不安定になってしまった

男は既に海のそばまで来ていて、意識を取り戻していた

｢俺、なんでここに、？｣

｢おい、どうしたんだ？

おい、！こいつ、あの海の魔女の娘じゃないのか！｣

｢おい！捕まえろ！｣

まずい、！

考えるより先に身体が動き、海に潜ろうとするが男達が槍を持ってそれを私に突き刺そうとする

交わしながら潜っていくが、1本の槍が私の肩に刺さった

貴方｢あ"ぁ、！｣

その一瞬の隙をついて一人の男が私の手を引き船の中に放り投げた

｢何故アースラの娘がこんな所にいるんだ｣

｢きっとどこかに手下や魔女が隠れているに違いない｣

｢こんな機会二度とないぞ｣

男達が話している間に私はあたりを見渡す

男はけい5人

いける

｢殺してしまおう
王や王妃に危害があっては行けない｣

貴方｢誰を殺すって？｣

｢お前だ
アースラの娘を野放しにできるものか｣