緊張 side:ロー ページ4
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着替えを置いたあと、自室に入った
…黒足屋に頼まれた薬の材料を探すためだ
風呂場からはシャワーの音がしている
自分以外のやつが入っているっていうのは結構な違和感だ
人が家にいる感覚を感じつつ、自分の部屋を漁る
…長居する場所でもないため、そんなに物はない
ロー「…これだな。」
目当てのものを見つけ、机の上にそれらを広げる
…今日にでも作れば明日の朝には渡せるだろう
港に行ったあと、パウリーからは明日の朝までハルのことを頼まれた
職長というのは忙しいらしい
机の上に置いた材料を見て
黒足屋のやつは認めたくはないが気が利くと感じる
大した紳士だ
俺には一生できない芸当だろう
…あいつならきっと無理やり仲間にはしようとしないだろうし、持てる限りもの全てで優しくするはずだ
俺は…そんな優しいことはできねぇな、
風呂場から聞こえる音を聞いてもあいつなら恐らく葛藤はしても、それを表に出すことなくハルに接するのだと思う
生憎、俺の中に葛藤は無くて、触れたらどんな反応をするのか、無意識にそんなことを考える
…触れたいというよりかは、困らせたりしたいのかもしれない
まぁ、でも、あの匂いには触れたいというのは事実だ
ハルはきっと、俺がこんなこと考えてるなんて思いもしないだろう
顔には出ないし、態度も分かりづらいかもしれない
言葉にするようにはしているが上手く伝わっているのかわからない
…
シャワーの音は止んでいて、ハルが着替えて出てきていた
ハル「お風呂、ありがとうございました。
着替えも…助かります。」
上下黒のパジャマ、至って普通の格好だが
ハルが自分のものを着ているというのは変な感じがする
会ってすぐにこんなに距離が近くなったのはペンギンたち以来だ
ロー「…俺も入るが、好きに過ごしてていい。
部屋はあとで案内する。」
ハルにそう伝えて、自分も風呂に向かった
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みかんちゃん(プロフ) - 楽しみにしてます(´˘`*) (2019年10月24日 8時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和陽 | 作成日時:2019年9月27日 12時