挨拶 ガレーラ ページ22
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「この人の為に生きたいなって人が見つかったの」
この言葉に兄さんはゆっくり顔を上げる
ローさんは眉をひそめた
初めて口に出した言葉に少し驚いているのだろうか
ハル「……ローさんに、ローさんだから、ついていきたいと思えたの。
兄さんとか、ゼフおじさんとか……大事にしたいと思えるほど、大事にされたのは何度目かわからない
けど、この人は特別なの
これが、自分に向き合った結果……です。」
言い切った
ぜんぶ伝えたいことを伝えた
これで認められるかはわからない、けど
認められなかったらそれまでの想いしか伝えられなかったということだ
パウリー「……」
兄さんは言葉を発さない
表情からは悲痛さは消え、真剣さが伺える
先に口を開いたのはローさんだった
ロー「…失うわけじゃねぇ。
それに、俺が船長である限り
こいつは死なせない。」
いつになくはっきりとした声で伝えるローさんは堂々としていた
兄さんはその言葉に表情を僅かに緩めた
パウリー「先取りするんじゃねぇよ…
それは、俺が頼もうとしてたことだ。」
寂しさと懐かしむような感情がまだ目の色に浮かぶ
今の兄さんにはなにか安心したような雰囲気があった
ロー「…それくらいが安心だろ、」
パウリー「わかったような口きくんじゃねぇ。
……本当に、任せていいんだな?」
憎まれ口をたたきつつも、再度ローさんに確認をする兄さんの声は幾分明るい
ロー「あァ、問題ない。」
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みかんちゃん(プロフ) - 楽しみにしてます(´˘`*) (2019年10月24日 8時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和陽 | 作成日時:2019年9月27日 12時