寝る時間 ページ11
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ハル「…ロー、さん?」
しゃがみこむローさんに声をかける
ロー「…お前が、簡単に受け入れようとするから、流されてるんじゃないか、なんて少し…不安になったんだ。
クルーになってほしいっていうのも、もしかしたら、断れないだけなんじゃないかって。
頼んだら飯作るし、素直に俺に着いてくるし…」
はぁ、と大きくため息が吐かれる
…ローさんのここまで深い本音を聞くのは初めてかもしれない
小さな子供に見えて、頭を少し、撫でたくなる
ハル「ぜんぶ、ちゃんと自分の意思です。
ローさんだから、そうしたんです。」
顔を上げたローさんと目が合う
その表情は見たこともないくらい柔らかくて、
まるで安心しきったような顔だった
甘い匂いは普段のローさんの雰囲気からは予想もつかないようなものだけれど
優しく微笑む今の姿はとても甘い雰囲気だ
ロー「…ようやく、だな。
本当に、待ちくたびれた。」
ハル「……すみません…?」
待たせたつもりはなかったけれど、なにやら謝らなければいけない気がした
ロー「…許さねぇよ。
早く俺の手元に、大事にしてやれる距離に来ないかって、どれだけ振り回されたんだと思ってるんだ。」
ハル「振り回してなんてないですよ!」
ロー「…耳真っ赤にしたりするくせに
黒足屋と随分仲良さげにしてたじゃねぇか。」
珍しくローさんが素直だ
わかりたくてもわからなかったのはお互い様だったのかもしれない
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みかんちゃん(プロフ) - 楽しみにしてます(´˘`*) (2019年10月24日 8時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和陽 | 作成日時:2019年9月27日 12時