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ハル「…っ、ごめんなさいっ！
もう、…っ、やりません…
だから、おじさんには…っ」
途切れ途切れだけれど一生懸命伝える
目線の先には、よく磨かれて清潔感のある革靴に
アイロンがしっかりとかけられているスーツの足元
…この人は本当に誠実に料理に付き合っているんだろう
そんな人に怒られたのだ、悲しくてたまらない
？「…俺からは何も言えねぇ。
まずは怪我を治せ、女の子なんかがしていいものじゃねぇ。
あと、ここは戦うコックの集まりだ。」
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この時、お前じゃ無理だ、そう言われた気がした
怪我はすぐにおじさんにバレて、
あとは先の通りだ
とても悲しかったのを今でもよく覚えている
自分の不甲斐なさやどうすることもできない悔しさ…あの人が調理場から出たあとも私はしばらく泣いていた
結局、その人の顔を見て、目を見て、謝ることができなかった
これはとても心残りだ
そこから半年は雑用として過ごした
料理を教えてもらうことも、包丁を持つこともなかった
結局教わった料理はふたつだった
そして、16の誕生日、私はウォーターセブンに戻った
ウォーターセブンは海列車のおかげで栄え、1番ドックのガレーラカンパニーが軌道に乗った頃だ
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作者名：和陽 | 作成日時：2019年9月13日 17時
