#1 ローとサンジの好きな人【ONE PIECE】 (ページ25)

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ピラフとハンバーグ。

そのふたつが私がゼフおじさんに最初に教えてもらった料理

そして最後に教えてもらった料理でもある

ピラフはゼフおじさんの弟子なら誰でも最初に習う料理だ

味は言わずもがな美味しいし、

なんだか元気が出てくる

今でも空腹になると1番に食べたくなる料理だ

ハンバーグは私の一番の好物。

おじさんに何が好きか聞かれて、ハンバーグと答えた

大事な人に作ってあげなさいと教わった

パウリーには言うなよ、と念も押された

そもそもなんでバラティエに来たのかというと

まだウォーターセブンが栄えてない頃、
そして島民が島を見限ってしまいそうな頃、

今は亡き母と父、それから今も私の家族でいてくれている兄さんが私をゼフおじさんに預けたそうだ

まだ私が小さかった頃の話だ

母と父は体が弱く、兄さんが支えている状況だったと後で聞いた

兄さんは私にだけは苦労をかけまいと、バラティエに送り出してくれたのだとゼフおじさんが言っていた

兄さんはとにかく心配性だった。

私が成長して、バラティエの手伝いを始めるときには電伝虫で

「料理はだめだ、怪我をする」

「男には近寄るな、危険なんだ」

「海賊が来たら隠れるんだ」

たくさんの小言を聞いた

ゼフおじさんにもしつこく言ったのだろう、私はその小言をきっちり守らされた。

キッチンには入れさせてもらえないし、コックの人たちとも話させてもらえないし、とにかく裏方に努めた

でもどうしても料理だけはしてみたかった

裏方の私がずっと見ていたのは、楽しみな様子でお店に入っていくお客さんと、満足した様子で嬉しそうに帰っていくお客さんだった

ずっとゼフおじさんにお願いしていた

そして15の誕生日、電伝虫越しだけれど、兄さんに料理の許可をもらえた

そして教えてもらったのがピラフとハンバーグ。