#1 ローとサンジの好きな人【ONE PIECE】 (ページ19)

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お礼ページ19

ローさんの目が少し驚きの色を帯びる

ハル「おいしい、って言ってくれたので。」

ロー「うまいものをうまいと言っただけだ。

それ以下の意味もそれ以上の意味もない。」

淡々とそう言うローさん。

…おいしいと言ってくれるのは嬉しい

けれど、それ以外の意味がない、そのことに少し心が狭くなる

ハル「…いいんです。私が、勝手にそれで嬉しくなっただけなので。

…そのお礼です。」

ぼそぼそとわざと小声で話し、抵抗する

ローさんの箸は置かれている

ロー「…そういう意味じゃねぇ。」

だったらどういう意味なんだ

困り顔をするローさんが目に映る

ロー「…それは…店、じゃないといけないのか？」

…？

質問の意図がわからない

店じゃないといけないのか？

ハル「料理するのを職業にするには、

…それしかないんじゃ…？」

ロー「…俺の船には、コックがいねぇ。

船に…乗らないか？」

まぁ、まだ船はできてないがな。

冷静に言葉を付け足しているローさんが目の前にいる

確かに、お店だけじゃないんだ。と、こちらも冷静に気づく

ハル「お気持ちは嬉しい、です。

でも、その…ちょっとだけ、考えさせてもらってもいいですか…？」