#1 ローとサンジの好きな人【ONE PIECE】 (ページ18)

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お礼ページ18

次々に品数が減っていく

見続ける私にローさんはいつも何も言わない

ただ

ロー「…これ、1番うまい。」

それだけはいつも言う

そしてそれを私は忘れず、次のときの参考にする

…とても静かで、ローさんの箸の音がよく聞こえる

いつもならこの静かさは好きだが、今日は自分の心臓の音が異様に大きく聞こえる気がする

ハル「…ローさん。」

ごはん中のローさんに声をかける

そんなことをしたのは初めてかもしれない

いつも、よく味わってくれている…そんな気がして

でも今日はお礼をする日。

ロー「…？？

…(ｺﾞｸﾝ

どうした？」

やっぱりちゃんと飲み込んでくれてから返事してくれる

こういうところがとてもいい

ハル「今日はお礼も兼ねて来たんです。

…ごはんもちょっと豪華にしました。」

ローさんは何のことだか分かっていない様子

…わかった方がおかしいけれど。

ハル「…自分のお店を開くことにしたんです、料理の。

レストランって感じじゃなくて…なんだろう、みんなが気軽に食べに来れるような。」

ロー「…それについて、礼を言われるようなことをした覚えはない。」

…本音をちょっと言うのが恥ずかしくなる

心臓がいつもより大きく鳴っていたのはこれだったのか

少し頑張って口を開く

ハル「…きっかけをくれたのは、

ローさんです。」