今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:123,793 hit
小｜中｜大
お礼 ページ21
ロー「帰るか？」
ここに留まる理由もないし、いまは考える時間がほしい
ハル「そうですね…そうします。」
私も立ち上がって帰る準備をする
…ローさんは考え込んでいる様子
ハル「…そしたら、帰りますね。
おじゃましました。」
会釈をしてドアの方に向かう
ロー「ハル。」
大きくはない声で呼び止められる
ロー「…今日は礼をしに来たんだよな？」
うん…？
間違いではない。
首を縦に振る
ロー「それなら、いい考えがある。」
え、今日のごはんがお礼…
混乱する私とは反対に淡々と言葉を続けるローさん。
ロー「悩むな。
お前は毎日、俺のクルーとして飯を作れ。
それでしか俺は礼と認めねぇ。」
したり顔で自信満々に言う彼。
その顔を崩したくて少し抵抗する
ハル「でも！礼なんかされる覚えないって、ローさんが言ったんですよ。」
どうだ
ロー「お前が礼をしたいと言ったんだ、それを俺は提案してるだけだ。」
さっきまでのちょっと触れづらいような空気はどっかに行った
ハル「…っ」
私が少し言い返すのにためらうと
今度は逆にローさんが、どうだと言わんばかりの顔をしている
…
ハル「…私が断るって可能性は考えないんですか？」
性格の悪い質問をする
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和陽 | 作成日時：2019年9月13日 17時
