♯5 ページ6
�牴供�結婚するわ��
あの女より私は蘭を知ってる。
あの女よりも…私の方が……
『愛してるのに……おかしいな…』
「…ｯ……なに、いっ…てんだ…。」
声がする方に目を向けると私より数倍大きな体が血だらけで蹲ってる。
あぁ、そうだ。仕事中だった…って現実に戻されて少し笑っちゃう。
『あー…。まだ生きてた？』
「ぼｯ…ん……天………」
細々と話す男に耳を傾ける事もなく、新しい下着に履き替えた。
『ほっといたら、死ぬかな？生きちゃダメだよ？』
ナイフで一振りすれば息遣いが聞こえ無くなって、目に飛び込むのは最後に私の手を握った男の薬指にある指輪。
この男の嫁も殺したのが私と知ったら
『私を殺すかな…？』
わかってるよ。私が全部悪くなる事、だから面倒くさそうにして楽に生きてるフリしてる。
『馬鹿だなー…。奥さん泣いちゃうよ？』
言ってる自分が虚しすぎて、所詮二番手はそんなもの。
『蘭も外したら楽なのにね。』
死んだ男の薬指から指輪を抜いた。
蘭の手ではない。ただ…重ねてるだけ。
『もしもーし、竜胆。終わったから先帰るね。』
(お疲れー。報告しとく。)
『頼んだよー。また、明日』
電話を切ったら蘭との約束を思い出して、嬉しくて足取りが早い。
迎えの車に乗り込んで�狒瓩�、早く�瓩辰同薪召垢詆�下を急かして
『あっ、これ…どうしよっか。』
信号待ちの時にふと思い出した男の指輪を眺めた。
綺麗なシルバーに裏側には刻印。
少し羨ましくて同情してしまう。
「Aさん、着きましたよ？」
『早かったね。お疲れ様…』
車から降りたら空は真っ暗で眺める指輪が光って見える。
少し血生臭い髪を靡かせて、指輪はゴミステーションに放り投げた。
程遠い私の薬指。
でもね、蘭が待ってると思えば今は虚しさや、寂しさなんて関係ないの。
自分で切り落とす事も、折る事さえも私には出来ないのだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 379人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼空(プロフ) - うささん» こんばんは^_^感動してくれてありがとうございます‼︎嬉しいw最後の終わり方に迷いがあって…。感動って言葉に吹っ切れました‼︎ (4月9日 19時) (
レス) @page50 id: e2f5a100dd (このIDを非表示/違反報告)
うさ - めちゃくちゃ泣いてしまった…感動した（т-т） (4月2日 16時) (レス) @page50 id: 4170d6f2b7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - じろにゃん★さん» 本当に支えてくれてありがとうございます^_^無事完結しました！期待に添えてない結末に本当に申し訳ない…。次回作が出来たらまた、応援して下さい。本当にありがとうw (3月24日 22時) (レス) id: e2f5a100dd (このIDを非表示/違反報告)
じろにゃん★ - うぅ…せつないです（ ; ; ）更新待ってます。 (3月24日 20時) (レス) id: 55a6953e17 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - じろにゃん★さん» いつもありがとうございますw期待に応えられるかですが頑張ります^_^ (3月21日 19時) (レス) id: e2f5a100dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼空 | 作成日時：2023年6月11日 9時
