# ran ページ45
「蘭、行くぞ」
掌を握っては開いてを無言で繰り返し、指の感覚が戻ってきたのはあの日から1ヶ月経ったぐらい。
「で、どうよ。」
車に乗り込めばエンジン音とアクセルを踏む音。窓の外を眺めたら知ってる風景が並んで、それは俺たちが使ってる倉庫に続く道。
「戻ってこれた事か？それとも指の具合？」
握り締めて見えたのは縫合された指、もう俺を縛る物は何もない。Aが抱きしめてくれると期待した事も、この指が無くなれば全て終わって一から始まると信じた事も何もかも
溜息をつく九井とスピードが上がる車。戻ったってAは居ないし、俺が戻る理由さえも見つからないから。
「感謝してるよ。…また、戻れた事。」
「戻れたのは、お前が一度はカタギになったからだ。逃げれば殺す…。」
滅茶苦茶にしたあの挙式、あれは俺が勝手にやった事。普通は騒ぎが起きて殺される。それでも俺が今生きてるのは、こうやって戻れたのはなんで？
「マイキーが言ってたろ？、覚悟しろって」
「あぁ、言ってたな…。」
俺が指を切り落とした後、Aは居なくなって代わりにマイキーが近寄って�牾亳膩茲泙辰拭��瓩伐兇魄�き取りここに居る。
覚悟ってなに？
Aの居場所もわからないのに、何の為にここに居る？
「九井、矢谷が倉庫にいんの？」
ブレーキが掛かり車が止まる。黒いセダンが5台、全て知ってるナンバープレート
「矢谷は、潰れた。元嫁も…」
あぁ、この世にあいつらは存在しなくなったんだ。と思ったら縛り付けられた何かが楽になって、どうして殺したとかどうでもいいのにまだ少し苦しくて笑えた。
「あははっ、じゃぁ…何で、この場所？」
俺の質問に答えるわけなく、運転席のドアが閉まる音がして、冬の冷たい空気が頬にあたった
「蘭、Aをどうしたかった？」
「守、り…たかった。」
俺の傍に置いときたくて俺しか要らないって俺だけって
「覚悟決めたにしては、行動が伴ってねぇな。」
重い扉の音がした。ほら、と顎の方に目を向けたら座り込むA。
「逃したのはお前だ…」
九井に渡されたのはAが使うサバイバルナイフだった。
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蒼空(プロフ) - うささん» こんばんは^_^感動してくれてありがとうございます‼︎嬉しいw最後の終わり方に迷いがあって…。感動って言葉に吹っ切れました‼︎ (4月9日 19時) (
レス) @page50 id: e2f5a100dd (このIDを非表示/違反報告)
うさ - めちゃくちゃ泣いてしまった…感動した（т-т） (4月2日 16時) (レス) @page50 id: 4170d6f2b7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - じろにゃん★さん» 本当に支えてくれてありがとうございます^_^無事完結しました！期待に添えてない結末に本当に申し訳ない…。次回作が出来たらまた、応援して下さい。本当にありがとうw (3月24日 22時) (レス) id: e2f5a100dd (このIDを非表示/違反報告)
じろにゃん★ - うぅ…せつないです（ ; ; ）更新待ってます。 (3月24日 20時) (レス) id: 55a6953e17 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - じろにゃん★さん» いつもありがとうございますw期待に応えられるかですが頑張ります^_^ (3月21日 19時) (レス) id: e2f5a100dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年6月11日 9時
