♯10 ran ページ40
これで最期。
そう言い聞かせながら辿り着くのはAの家。生活感が無くなったリビングに溜まった洗濯物。俺の私用物は所々にあって、まだ終わらせたくないと心が揺れた。
「…はい、灰谷です。」
(蘭君、この間の話はわかってるね？虫は排除しなければいけない。)
腰掛けたソファーがギシッて音を鳴らした。名前を出さなくても虫って単語はA以外何者でもない。
(君は頭がいいからわかるね？後は、ない。)
そう言って切られた電話。俺が今この場所に居るってのはAと俺しか知らない。
「これ、か…。そっか…」
俺の薬指の指輪は何もかもお見通しで、つくづく自分の頭の悪さに笑えた。もう、何も出来ない。どこにだって行けない。触れられない。
ピー…ガチャ…
厳重なロック解除の音と扉が開く音、起き上がって迎えに行けば自然と�爐�いで�瓩判个寝兇寮次�
『蘭っ……ただいま…。』
顔を見たら、声を聞いたら、抱きしめてやれば
手離せなくなる。
逃げ出したくなる。
『蘭……キスして。』
終わらせようと決めたのに
「…いっぱいしてやるよ。」
『……欲しいの。蘭…今日はずっと。』
ずっと欲しかった俺への執着。やっと聞けた我儘。満足感でいっぱいなのに
『ら、ん……ッ…』
「好きだよ、っ…愛してる…A」
もっと欲しくてたまらない。
もっと聞きたくてたまらない。
『蘭っ……ら…ぁ、ん…』
名前を呼んで欲しくて
「Aっ……っ…、愛してる。」
俺が選んだ選択肢が間違いだって気づいた時には遅かった。
気絶したAを抱きしめてベッドに二人で蹲る。この時間が何より好きで愛しかった。
(蘭…仕事おわったの？どこにいるの？)
壊すのを待ってたみたいに取った電話。
「今、事務所…今から帰るよ。」
陽は全然昇らない。真っ暗な俺の未来を現してるみたいで�犁い鬚弔韻討有瓩斑里蕕覆ぅ侫蠅鬚靴討鵑世蹐Δ辰憧�づく俺も知らないフリをした。
溜め息を吐く間もなく聞こえる�猴��瓩噺討�Aの声。
『もう…疲れたよ。』
豆電球でもわかる不安そうな苦しそうなその顔
『私の物になった？』
もっと早く聞きたかった。
もっと早く俺を奪ってほしかった。
『愛してるよ…蘭』
「ん……っ…」
涙の味しかしない唇は俺等に終わりを告げる。
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蒼空(プロフ) - うささん» こんばんは^_^感動してくれてありがとうございます‼︎嬉しいw最後の終わり方に迷いがあって…。感動って言葉に吹っ切れました‼︎ (4月9日 19時) (
レス) @page50 id: e2f5a100dd (このIDを非表示/違反報告)
うさ - めちゃくちゃ泣いてしまった…感動した（т-т） (4月2日 16時) (レス) @page50 id: 4170d6f2b7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - じろにゃん★さん» 本当に支えてくれてありがとうございます^_^無事完結しました！期待に添えてない結末に本当に申し訳ない…。次回作が出来たらまた、応援して下さい。本当にありがとうw (3月24日 22時) (レス) id: e2f5a100dd (このIDを非表示/違反報告)
じろにゃん★ - うぅ…せつないです（ ; ; ）更新待ってます。 (3月24日 20時) (レス) id: 55a6953e17 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - じろにゃん★さん» いつもありがとうございますw期待に応えられるかですが頑張ります^_^ (3月21日 19時) (レス) id: e2f5a100dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年6月11日 9時
