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「お嬢様、！」
遠くから声がした気がして目を覚ますと辺りは暗く、目の前に見覚えのある人がいた。
『ウォヌ？？』
WN「遅くなりすみません。一度ここから離れます。」
それだけを言い放ち、私の腕を引くとどうして開いてるのか分からない牢を出ようとした。
『待って。どうして？何してるの？』
WN「説明は後です。」
『私が逃げたら父上やみんなに迷惑がかかるでしょ？
行けないよ。私は大丈夫だから。』
ウォヌの手を腕から離し、一歩後ろに下がった。
『早く逃げて。誰かに見られたら、』
WN「うるさい。」
ウォヌは私の言葉を遮り、また腕を掴んで歩き出した。
今度は力加減なんかしてなくて嫌がれば嫌がる分、掴まれた手の力は強まっていった。
『父上は？』
WN「お嬢様をお先に助けよとのことです。」
『ダメ。私より先に父上を。』
WN「旦那さまの命令なので、。」
そこからウォヌは私が何を話しても答えてくれなかった。
手を離すこともせず、ただひたすら歩いていた。
見回りの兵士たちから上手いこと逃げ出し、都を抜けた。
森に入った時、私は無視を続けるウォヌに痺れを切らし腕を振り払った。
『痛い。』
WN「申し訳ございません。」
『みんなは？』
WN「それぞれ都から出ました。」
WN「疲れましたよね。」
『うん。』
少し詰まった空気と頬をくすぐる風が通った。
その時、ウォヌが何かを察したのか遠くを見つめ始めた。
WN「走れますか？」
『え、？』
どうしてかなんて聞く暇もなかった。
ウォヌが見つめていた場所から火の玉がゆらめいていた。
兵士たちが私を探しに来たのだ。
ウォヌは私の手を優しく取ると走り出した。
「あそこだっ！捕らえよ！」
見つかるのに時間はかからなかった。
無数の矢が私たちを横切っていった。
私はただ必死に走ることしかできなかった。
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ゆず - ついにうぉぬくんが、、！これからの三角関係とても楽しみです！！🥹🥹 これからも投稿待ってます！！ (3月23日 22時) (
レス) @page31 id: bde4f3dec8 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - ぐぅゆぅさん» コメントありがとうございます。亀更新ですが、楽しみに見ていただけたら幸いです。 (3月23日 13時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅゆぅ(プロフ) - この作品が大好きで更新楽しみにさせていただいてます！無理せず自分の更新ペースで応援してます！ウォヌが出てくるの楽しみにしてます (3月23日 13時) (レス) @page27 id: 8ee3079dc2 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます。他の作品から読んでくださっているなんて嬉しすぎます。これからもこの作品共々宜しくお願いします。 (3月21日 20時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます。創作の苦労まで考えてくださり、本当にありがとうございます。私自身文を書くのが苦手なのですが、それでも待っていると言っていただき嬉しいです。これからもこの作品を宜しくお願いします。 (3月21日 20時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛諳;Rian | 作成日時：2024年3月5日 11時
