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牢獄に入れられ、何の知らせもないまま夜を迎えようとしていた時だった。
一人の大臣が私の牢に来た。
「もったいない。あやつの娘でさえなければな。」
『そなた、何者だ。』
「お前の刑を伝えに来ただけの大臣じゃよ。」
「そなたは謀反を犯したペク・ヨンイルの娘。罪人の娘だ。
ゆえにそなたを棒叩き30回ののち、流刑に処す。」
棒叩き?流刑?
そんなことはどうでもよかった。
私が死のうがかまわない。
『父上は?』
「哀れだな。斬首刑に決まってるだろ。
陛下は明日の朝、門の前で見せしめにするおつもりだ。」
『一度でいい。父上に会わせて。』
「何か勘違いしているぞ。お前らは罪人なんだよ。」
ゴミを見るような目で私を見ながら、その言葉を吐き去っていった。
きっとさっきの大臣のせいだろう。
ありもしない事を作られ、冤罪により命を落とす父上。
父上が居ないなら生きる意味もない。
私は言葉で表せれないほどの怒りと悲しみが入り混じり、涙なんて出なかった。
悲しくて泣き叫びたくて、寂しくて温まりたくて仕方がないはずなのに誰にも助けを求めることなんてできなかった。
このまま一人で棒で叩かれ、皮膚がただれ、生涯流刑地で過ごすのだろう。
そもそも流刑地に行く前に命を落とすに決まってる。
最後に父上に会いたい。
壁にもたれ、ズキズキ痛む頭をかかえながら、眠りについた。
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ゆず - ついにうぉぬくんが、、!これからの三角関係とても楽しみです!!🥹🥹 これからも投稿待ってます!! (3月23日 22時) (レス) @page31 id: bde4f3dec8 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - ぐぅゆぅさん» コメントありがとうございます。亀更新ですが、楽しみに見ていただけたら幸いです。 (3月23日 13時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅゆぅ(プロフ) - この作品が大好きで更新楽しみにさせていただいてます!無理せず自分の更新ペースで応援してます!ウォヌが出てくるの楽しみにしてます (3月23日 13時) (レス) @page27 id: 8ee3079dc2 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます。他の作品から読んでくださっているなんて嬉しすぎます。これからもこの作品共々宜しくお願いします。 (3月21日 20時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます。創作の苦労まで考えてくださり、本当にありがとうございます。私自身文を書くのが苦手なのですが、それでも待っていると言っていただき嬉しいです。これからもこの作品を宜しくお願いします。 (3月21日 20時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛諳;Rian | 作成日時:2024年3月5日 11時