27 ページ27
JH「君主の在り方についてどう思いますか?」
『誠に私の意見を述べても良いのでしょうか、?』
顔を布で覆っている皇帝陛下は手をあげ、礼曹に合図した。
JH「この件でそなたが罪に問われることはない。とのことです。」
『、、私は総じて君主の仮面はひとつではいけない。と、思います。』
JH「理由は?」
『君主は人間の姿でありながらも獣の仮面を被らなければならず、天子の姿で君臨しなければならない。
それは人間の姿では獣の本能を理解できず、獣の姿では天子の善の心に勝ることができないからだ。
よって善意ある官僚に接する時は人間の姿で接し、貪欲な官僚を相手にする時は残忍な獣に姿を変えるべきであり、民を相手にする時は天子のような心で包み込まなければならない。』
「それはまさか破楽序言の君主論…
その一部節でしょうか?」
1人の大臣が物珍しそうに私に質問を投げかけた。
『左様です。』
すると、次は皇帝陛下が礼曹に耳打ちをし、礼曹が口を開いた。
JH「君主論の中でも仮面理論とお見受けしました。
意味を述べてください。」
『仮面で内面を隠せという意味ではなくその時々に合わせて姿を変えなければならないという君主の基本徳目を意味します。』
ザワザワと周りが騒ぎ出し、私は自信が無くなってきてしまった。
やはり、こんなこと言わない方が良かったのではないだろうか。
JH「、わかりました。これにて最終審査を終わります。
結果が出るまで各自部屋で待機していてください。」
「「「失礼致します。」」」
礼曹の言葉に頭を下げ、各自の部屋に向かった。
536人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆず - ついにうぉぬくんが、、!これからの三角関係とても楽しみです!!🥹🥹 これからも投稿待ってます!! (3月23日 22時) (レス) @page31 id: bde4f3dec8 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - ぐぅゆぅさん» コメントありがとうございます。亀更新ですが、楽しみに見ていただけたら幸いです。 (3月23日 13時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅゆぅ(プロフ) - この作品が大好きで更新楽しみにさせていただいてます!無理せず自分の更新ペースで応援してます!ウォヌが出てくるの楽しみにしてます (3月23日 13時) (レス) @page27 id: 8ee3079dc2 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます。他の作品から読んでくださっているなんて嬉しすぎます。これからもこの作品共々宜しくお願いします。 (3月21日 20時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます。創作の苦労まで考えてくださり、本当にありがとうございます。私自身文を書くのが苦手なのですが、それでも待っていると言っていただき嬉しいです。これからもこの作品を宜しくお願いします。 (3月21日 20時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛諳;Rian | 作成日時:2024年3月5日 11時